むし歯治療は「治療」とは言うものの、削って「詰める」「被せる」か「抜歯する」の3つの施術が基本となります。つまり、骨折や切り傷などのように「治癒(ちゆ)=病気が治ること」することはありません。むし歯という疾患を削ることで治す(進行を止める)のが歯医者における治療となります。
もちろん、削った歯は二度と戻ることはありません。ですから歯科治療はむし歯に侵された歯を元通りにするのではなく、代わりの人工物で補う治療が主となります。
この補う人工物のことを「補綴物」と言い、詰め物もしくは被せ物をする治療を補綴治療と言います。すなわちむし歯の治療は、補綴治療か抜歯治療のどちらかになるということになります。
軽度|C1
白い樹脂(コンポジットレジンといます)でつめます。治療は1回で終わることが多いです。
中等度|C2
むし歯が大きい場合は白い樹脂(コンポジットレジン)では治療が難しくなることが多い為、銀歯(保険)、金歯、セラミックといった詰め物を歯の一部に入れることになります。
重度|C3
むし歯が神経にまで達している場合は、神経をとって、根の治療をした上で歯に土台を立て、その上から歯を模した被せもの(こちらも銀歯(保険)、金歯、セラミックなどがあります)を入れることになります。
重度|C4
この状態になると、歯は抜かないといけなくなることが多いです。歯を抜かないといけなくなった場合の治療方法はこちらをご覧下さい。
歯の詰め物や被せ物には先ほど述べたような種類があり、ご自身がどのようなお口でいたいか、どのように治療したいかによって選択することができます。(これ以上むし歯ができて欲しくない、自分の元の歯のように綺麗にしたい、費用を抑えたい、などです)
当院ではiTeroという光学式カメラを利用した印象採得を行っています。iTeroはレーザー等により口腔内を直接計測し、咬み合わせや歯の形状、歯並びを立体的にデータとして読み込む装置です。これまでは歯を作るために「模型」を作ることで歯科技工士がそれに合わせて歯を作ってきましたが、光学式カメラによる印象採得を行うことで、DATA上で歯を作り、3Dプリンターやミリングマシンで歯を削り出すことが出来るようになりました。また、撮影したDATAから歯石や咬み合わせの不調、歯の磨り減りなども確認することができますので、お口の中の検診にも応用できる口腔内スキャナーです。
前述したようにiTeroはレーザー等により口腔内を直接計測し、咬み合わせや歯の形状、歯並びを立体的にデータとして読み込むため最も大きな特徴としては「模型を作る必要がない」という点があげられます。つまり、模型を作るための印象採得(印象材というゴムのような材料を噛んで歯型を取る作業)の代わりになるということです。印象採得は独特の匂いや嘔吐反射などにより、苦手な方にとっては嬉しい装置と言えます。
そしてもう一つの特徴は、読み取ったDATAを元に、マウスピース型矯正装置による歯並び矯正の治療予測ができるという特徴です。現在のところ、当院では実際に歯を作ることに関しては治療精度の問題から運用を行っていませんが、矯正に関しては撮影したDATAから治療のシミュレーション、治療計画、矯正用マウスピースの作成まで一連の作業をこのiTeroを使って運用することが可能となっています。
自分のお口の中の状況がどんな状態なのか、例えば矯正治療をすればどうなるのか自身の目で確認したいという方、お気軽にスタッフまでお声掛けください。
当院が導入しているiTero element 5Dは、口腔内をスキャンするだけでなく、近赤外光画像技術を用いて歯の内部を視覚化することが可能です。
つまり、発見が難しい隣接面のむし歯や歯の内側に広がるむし歯をレントゲンのように放射線を使わず見つけることも出来るということです。また、内蔵の口腔内カメラによる口腔内カラー写真はリアルタイムの歯の状態をモニターに写すだけではなく、取り残した歯石を患者様本人も目で確認することが出来ます。これらの機能を定期検診で使うことにより、定期検診によってこれまで見つからなかった問題や疾患を早期に発見することが出来ます。
iTero element 5Dの一つである咬合クリアランスツールを使えば、歯のどの部分が噛み合い、すり減っているのかを分析することが可能です。それらの分析結果はクラウド上に保存され、定期検診で毎回このiTeroによる撮影を行うことで、経時的にお口の状態がどうなっているのかを確認することができます。
例えば3ヶ月ごとに撮影した画像でこのタイプラプラス機能を使えば、3ヶ月でどれだけ歯がすり減ったのか、またどの程度歯肉が退縮したのかなども視覚的に見ることができるということです。口腔内スキャナーは歯型を取るだけのものではなく、様々な機能でお口の健康をサポートしてくれます。
歯列矯正を行う場合の撮影から矯正スタートまでの流れ
STEP1
光学式カメラで口腔内を撮影します。約10〜15分の撮影時間でスキャンができますので、治療や検診の合間を使ってスキャンすることが可能です。
STEP2
歯列矯正前と歯列矯正後の予測データをすぐに確認することが可能です。どのように歯が動くのか、その場で確認することができます。
STEP3
歯列矯正のカウンセリングを受けていただきます。当院では月に1〜2回、日本矯正歯科学会認定医による矯正相談を実施しております。専門的な知識を基にをご提案させていただきます。
STEP4
iTeroでスキャンしたデータで治療計画を立て、クリンチェックで確認をすればマウスピースの作成が始まります。マウスピースが出来上がった時点から矯正スタートとなります。
コスト・期間等
種類 | 説明 | 料金 |
---|---|---|
インビザラインGo |
透明のマウスピース型の部分矯正装置です。目立ちにくく、脱着可能なワイヤーのない矯正装置です。 期間:半年〜1年 |
税込440,000円~ (来院毎の調整料含む) |
インビザライン |
透明のマウスピース型の矯正装置です。目立ちにくく、脱着可能なワイヤーのない矯正装置です。 期間:半年〜1年 |
税込880,000円~ (来院毎の調整料含む) |
iTero診断 |
口腔内をカメラで撮影することで、歯並びや噛み合わせを3次元データで読み取ることができます。 撮影時間:10分〜15分 |
0円 (撮影は無料です) |
頑張って治療に通ったのにしばらくするとまた冷たいものや甘いもので歯がしみてきて・・・そんな経験をされた方はおられませんか?
歯医者のあの、キーンという音を創造するだけでも嫌になってしまいますよね。虫歯になりやすい体質だから、歯が弱いからと諦めておられる方も多いと思います。
虫歯治療が終っても、本当の「終わり」ではないのです。
虫歯は宿主(歯の質)、細菌、砂糖、時間の4つの原因が合わさって出来てしまいます。
細菌の中には歯周病の原因菌や虫歯の原因菌があります。この細菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には全く存在しません。風邪やインフルエンザのように既に菌を持っている人からうつる「感染症」なのです。但し、虫歯菌が存在するからだけでは「虫歯」という病気は発症しません。歯みがきの習慣やお砂糖を摂取する習慣をコントロールしていけば防ぐ事は可能です。
では、毎日1日2回以上歯みがきを頑張っているのに、何故むし歯はできてしまうのでしょうか?どんなに歯ブラシが上手でも、歯ブラシのプロである歯科衛生士でも100%汚れを落としきる事は不可能なんです。そう、美容師さんが自分の髪の毛にパーマを当てたりカットを上手くすることが出来ないのと同じように・・・
そして、お口の中の状況によって、どんな予防法を組み合わせたらよいかは人それぞれ違うのです。ご自身のリスクが何であるかを知る方法の一つに細菌検査(サリバテスト)というものがあります。虫歯菌が多い方は食生活の改善でリスクを減らす事も可能です。歯の質が弱い方はフッ素塗布を行うと良いでしょう。どうしても甘党で甘いものを止める事ができない方は、1日あたりのお砂糖の摂取回数を少なくしたり、キシリトールなどの代用甘味料を利用するのもよいです。
キシリトールの効果的な摂取の仕方
スーパーやコンビニに行くとキシリトール入りのガムやのど飴など色んなものがありますが、虫歯予防効果を期待できる製品には選択基準があります。主なポイントはキシリトールの濃度です。キシリトールがその製品に使用されている甘味料の50%以上であり、(甘味料としてのキシリトールが100%のものがベスト)キシリトール以外の甘味料として、ソルビトール、マルチトール、マンニトールのような酸を作りにくいものが使用されていると良いです。
食べ方のポイントは1日の「量」と「回数」です。キシリトールは1日5~10gの量を3回以上に分けて食べると虫歯予防に効果的であるといわれています。歯科医院においてあるキシリトールガムなら1回2粒を3回に分けると良いでしょう。
感染症である虫歯や歯周病から守るために大切なのはリスクを意識した、「セルフケア」と歯科医院で行う「プロフェッショナルケア(PMTCと呼ばれるクリーニングなど)を組み合わせる事です。
クリーニングとは、お口の中の汚れをキレイにすっきり落とすことです。
汚れには、大きく分けて2つあります。プラークというのは、歯や歯と歯肉の境目、歯と歯の間によくついている白くて粘々した汚れのことをいいます。
この白くて粘々したものは、いったい何でしょうか?実はこれは大部分が細菌の集まりなのです。
このプラークは、虫歯や歯周病の原因の一つにあたります。アップル歯科では、おひとりおひとりのお口の状況を把握し、その方にあったクリーニングを提供するために、顕微鏡にて、このプラークの中の細菌を見てから、クリーニングを行ないます。
それともうひとつは歯石です。この歯石は、プラークが石灰化してでき、歯と歯の間や、古くなったものが歯肉の中のポケットと言われる所についていたりもします。
歯石は、とても固く歯ブラシではおとすことができないので専門的なクリーニングが必要です。この歯石がついたままになっていると、どうなるでしょうか?
歯石の表面はザラザラして粗いので、細菌の集まるであるプラークがとてもつきやすい場所になってしまします。つまり、歯石は細菌の温床になりやすいのです。
クリーニングをして細菌の住処をやっつけましょう。
クリーニングのメリット
放っておくと、お口の中にはこんなに細菌がたまります。
Before
After
治療内容:歯の汚れ、黒ずみを診断し、ステインによる着色であることを説明。むし歯や歯周病への進行のおそれがあるため、クリーニングにより汚れやプラークを除去しました。
期間:1日(初診のみ)
費用:3,000円程度※内訳:プラークコントロール・機械的歯面清掃・スケーリング
リスク:スケーリングやスケーリング・ルートプレーニング後は歯がしみる場合があります。
人間が感じる痛みの中でも歯の痛みは特に強いと言われています。
歯が痛い原因には様々なことが挙げられます。虫歯や、歯周病で痛みが出ることもあれば、治療を行なったことにより、痛みが出てしまう場合もあります。
脅すわけではありませんが、歯の根にばい菌が繁殖してしまうと、大の大人でも涙が出るほど強い痛みを覚えることもあります。
歯が痛いけど、すぐに病院に行けない!そんな時、ご自身でもできる痛みの対処法を紹介していきます。
急に歯の痛みがでてもすぐに歯医者に行けるとは限らないので、上のような方法を試していただくと効果があるかもしれません。
ただし、一旦痛みが消えたからといって、安心するには早すぎます。症状が落ち着いても、痛みの原因は無くなるわけではありません。
原因を取り除かなければ、また症状を繰り返すばかりか、放置することでどんどん悪化してしまいます。歯科医院で治療をしっかり受けて、安心、安全なお口の健康を手に入れましょう。
顎関節症(がくかんせつしょう)はむし歯、歯周病に次ぐ第3の歯科疾患と言われ、学校歯科検診にも取り入れられているメジャーな疾患です。 顎関節症という疾患が有名になったのは、1956年以来。病気として認知されたのはむし歯や歯周病に比べれば近年の話です。そのため、顎(あご)に痛みや違和感を感じた際、どこに通院すれば良いのか悩む方もおられますが、概ね「歯科口腔外科」「歯科」での通院で結構です。 一般歯科での治療が困難であれば大学病院への紹介となりますので、かかりつけの歯科での相談で大丈夫ですが、標榜に「歯科口腔外科」と掲げていたり、歯科口腔外科出身の歯科医師のいる歯科医院の方が、顎関節に対する知識は豊富なこともあります。
たとえレントゲンで、顎関節の形態が認められても上記症状を有しない場合は顎関節症とは診断できません。(※1)
※1)顎関節症は,顎関節や咀嚼筋の疼痛,関節(雑)音,開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする障害の包括的診断名である。その病態は咀嚼筋痛障害,顎関節痛障害,顎関節円板障害および変形性顎関節症である
以下の部分の開閉口時のお痛みが多いです。
当院での治療ではスプリントを使った治療がメインとなりますが、お痛みへの対処・原因除去のためのアプローチとして投薬治療や生活指導を行います。
4個以上チェックのある方は要注意です。ご心配な方は一度ご相談ください。
歯医者では治療のための器具をお口の中に入れることが多くありますが、異物感から「オェッ」とえずいてしまう方も少なくありません。このような現象は「嘔吐反射」や「絞扼反射」(こうやくはんしゃ)と言います。
歯医者の治療が苦手な方の中には「嘔吐反射が強い」という理由で治療が受けられない方がたくさんおられます。嘔吐反射そのものも病気ではなく身体の自然な反応ですので、頑張れば抑えられるというものでもなく、治療をするうえで大きな障壁になります。
現状の歯医者の治療では嘔吐反射の強い患者様に対して出来ることは限られています。丁寧な器具使いで口の上側に器具や指が当たらないように気をつけたり、それでも難しい場合は舌や口の上側に表面麻酔をすることで嘔吐反射を抑えるその場限りの治療が精一杯でした。
その中でも特に異物感の強い「歯型採り」は苦手な方も大変多い治療でしたが、近年では新しい技術の導入により嘔吐反射を大幅に抑えることができるようになってきました。
嘔吐反射が強い方でもできる設備として近年注目されているのは「光学式口腔内スキャナー」という歯の型取りをデジタルで行うペン状のカメラです。もちろん、すべての嘔吐反射を抑えられるわけではありませんが、これまで歯の型取りが難しかった方の多くが無理なく型取りできるシステムになっています。
まず第一に、このスキャナーを使うことで、従来の型取りのようにトレーに盛った印象材を口に入れる必要がなくなります。光学式口腔内スキャナーは、カメラの先端を口の中に向けて歯や歯肉を撮影するだけなので、口の中にほとんど触れずに撮影することが可能です。
撮影したデータは歯の詰め物を作る機械に直接送ることができるので、ピッタリと合う詰め物を数日で作ることができます。
明石アップル歯科ではこの光学式口腔内スキャナーを2種類導入しています。それぞれ得意な治療が異なるので、治療内容に合わせて使い分けています。
詰め物や被せ物を作成するのに特化した光学式口腔内スキャナーで、口腔内を精密に読み取って精度の高い補綴物を作ることができるスキャナーです。
iTeroよりもカメラの先端が小さくスキャンが早いため、負担も少なく可能です。デジタルデータから機械で歯を削り出すため、主にセラミックやジルコニアセラミックなどの詰め物・被せ物が対象になります。
また、治療途中の仮歯や精密仮歯なども作成できるため、最終的な詰め物・被せ物に向けて徐々に、精密に歯を調整することが可能です。また、1本の歯だけの治療の場合は、その周辺の歯と噛み合っている反対の歯、横側からの撮影だけでよいので、お口全体を撮影する必要もありません。
他にも咬み合わせによる歯への力のかかり方を測定したり、歯石や歯垢を高解像度で確認することも可能です。
iTero(アイテロ)はマウスピース矯正に特化した光学式口腔内スキャナーです。プライムスキャンよりも精度・スピードは劣りますが、スキャンデータから歯並びを測定する機能に特化しています。
矯正治療をした場合にどのように歯が動くかのシミュレーションや、読み取ったデータからマウスピース矯正の治療計画を立てて、そのままマウスピースを作成し矯正治療を始めるという一連の流れを1台で行えます。
これによって、従来まで型取りが必須だった矯正治療を型取り無しで始めることができます。また、プライムスキャンと同じく咬み合わせによる歯への力のかかり方を測定したり、歯石や歯垢を大きなモニターで確認することも可能です。
さらに、NIRIという近赤外線の技術も搭載しているので、レントゲンのように放射線を使わずに表面に見えないむし歯を検出することも可能です。
光学式口腔内スキャナーはメリットばかりではなく、いくつかデメリットもあります。最も大きな点は、保険診療の治療の際には利用することができないということです。
保険診療のむし歯治療では歯を作る際「型取りをすること」が前提となっているので、型取りを必要としないスキャナーを使用することはできません。しかし、撮影自体に費用は頂いていませんので検査やシミュレーションを見るためだけでも使用は可能です。ご希望の方は歯科医師にご相談ください。
また、型取りより負担は少ないものの、スキャナーでも嘔吐反射を起こしてしまう場合もあり、絶対に嘔吐反射を起こさない機器ではないことはご注意ください。
※アップル歯科ではスキャナーの使用のほかに、静脈鎮静麻酔などを用いて嘔吐反射を軽減する方法もご用意しています。下記ページを参考ください。
嘔吐反射が強く歯科での治療が苦手な方にとっては、歯の型取りのみならず、治療そのものも苦痛に感じられることと思います。ですが、「治療を望まない」という選択は、決して良いとは言えません。
むし歯や歯周病は進行する感染症で、放っておけばどんどん悪くなり、他の歯まで悪くなったり、ご家族に感染させてしまう場合もある病気です。当院では治療から型取り、予防に至るまで、嘔吐反射の強い方には特に気遣いをして治療にあたるようにしています。治療は辛いかもしれませんが、昔に比べて器具や設備の進化によって嘔吐反射の強い方でも受けられる治療は増えてきています。
もちろん、それでも治療が難しい場合は別の方法もご提案できますので、まずは相談にお越しください。
「歯医者は痛い!怖い!」多くの方が歯医者での治療に対してこのようなイメージをお持ちだと思います。
特に幼少期に歯医者で痛い思いをして、それからどうにも苦手で…というお声をよく耳にします。
アップル歯科では、全ての患者様に対し、極力痛みのない治療を受けていただけるよう努めています。
著しく不安や恐怖心の強い方も、もう治療をあきらめる必要はありません。
当院で治療を受けて、「歯医者=痛い」から「歯医者=痛くない・安心」にイメージを変えていただけましたら幸いです。
歯医者での不安は、麻酔注射だけではないと思います。注射以外の痛みや不快感を取り除く工夫をご紹介します。
レーザー 診断機 ダイアアグノデント
ダイアグノデントは、レーザー光により歯質の変化を測定する機械です。
これにより削る必要のない虫歯を診断することができ、歯を削る機会を減らすことができます。
また、視診やX線などでは見落とされていた、わずかな歯質変化も発見できて、正確な診断のもと的確な治療を行ないます。
ペンレス
テープ式の表面麻酔です。他の表面麻酔と比べると、麻酔効力に優れ、注射針のない麻酔注射器との併用で、痛みに配慮します。
音が苦手な方へ
歯医者独特の「キーン」という音が苦手な方は多いと思います。音のストレスを軽減できるように音楽プレイヤーをご用意しております。音が苦手という方は、お申し付け下さい。
口には色々な役割があります。物を食べたり、人とお喋りをしたり、呼吸の出入り口になったり。その中で「他人とコミュニケーション」というを考えると「人とのお喋り」という点において、「匂い」が気になられる方も少なくないようです。時として口臭はいじめの原因になったり、それがコンプレックスとなり人とのコミュニケーションを避けてしまうようなこともあります。昨今、テレビ・インターネット等では多くの口臭関連情報で溢れかえっています。口臭予防効果を謳っている洗口剤、歯磨き粉、歯ブラシ、ガム、タブレット等の多くの商品が数多く販売され、利用されています。しかしそのほとんどは口臭に対して万能なものではなく、一時的な効果にとどまったり、匂いをごまかすだけのものに過ぎない場合もあります。歯科医師としての観点から考えれば「正しい情報」を精査して、きちんと口臭を予防・治療をする必要があると考えています。
口臭は大きく分けて2つあり、生理的口臭と病的(器質的・身体的)口臭に分類されます。その中で生理的な口臭はさらに一般的な生理的口臭・ホルモンの変調などに起因する生理的口臭、嗜好物・飲食物・薬物による生理的口臭の3つに分けられます。表1はそれぞれを具体的に掘り下げた内容です。
次に2つ目の病的(器質的・身体的)口臭について掘り下げていくと、これらは3つに分けられ歯科口腔領域の疾患・耳鼻咽喉領域の疾患・全身(内科)疾患に細分されます表2。歯科口腔領域の疾患の原因は歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍などがあり、耳鼻咽喉領域の疾患の原因は副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍などがあり、全身(内科)疾患の原因は糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭)があります。(※1)
表1 生理的口臭 | ||
一般的な生理的口臭 | ホルモンの変調などに起因する生理的口臭 | 嗜好物・飲食物・薬物 |
原因 加齢性口臭、起床時口臭、空腹時口臭、緊張時口臭、疲労時口臭 | 原因 妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭 | 原因 ニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤) |
表2 病的口臭 | ||
歯科口腔領域の疾患 | 耳鼻咽喉領域の疾患 | 全身(内科)疾患 |
原因 歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、悪性腫瘍な | 原因 副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍 | 原因 糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、腎疾患(アンモニア臭) |
このように一口に口臭といっても、その原因は多岐に渡ります。これでは、もし口臭が気になったとして、何科の病院にかかれば良いのかわからなくなってしまうかもしれません。しかし、病的口臭の90%以上は口の中に原因があると言われていますので、ほとんどの場合口臭症の治療は歯科を受診頂いて大丈夫かと思います。その上で耳鼻科系の病気・全身(内科)系の疾患が疑わられる場合は、ご紹介という形で然るべき医療機関への受診をおすすめすることが可能です。ですから、歯科を受診時にお薬手帳や現在罹患している疾患の情報をお持ち頂ければ、口臭の原因が病的且つ歯科疾患以外の原因である場合、その原因の究明に役立つ情報となります。
※1)口臭と口臭症の分類
口臭症の診断は問診と歯科医師の嗅覚による判定となります。この際、本人が気にされておられるほど匂いがない場合もあれば、匂いによって臭気の成分がわかるものなどもあります。例えばペリオ臭と言われる歯周病独特の匂いや、アンモニア臭という内臓疾患が原因の匂い、アセトン臭という糖尿病が原因の匂いなど、「嗅覚」という主観的な判定ながらも原因の究明につながることも少なくありません。
当院では口臭測定器(ブレストロン)を使った診断も可能です。ただし、これは匂いの強さを数値化するものであり、匂いから原因がわかるものではありません。そのため自身の口臭が強いものなのか弱いものなのかということを、数字で確認することに特化した機器となります。
口臭症の原因が口腔内にある場合、口腔内の視診や歯周組織検査を行うことで「口臭の原因となる可能性のある疾患」を見つけることができます。例えば歯周病であれば歯垢や歯石の有無、歯周ポケットの深さ、歯ぐきの腫れや炎症などがその原因となり得ます。もちろんむし歯も匂いを発します。これらから複合的に診ることで、口臭症の診断を行い、原因を追求していくことが口臭症の治療の第一歩となります。
口臭への対応と口臭症治療という論文の「口臭治療の流れのフローチャート」(※2)によると、口臭検査によって「客観的口臭あり」と判断された場合、歯周病などの歯科疾患がある場合→歯周治療・清掃指導・その他治療、歯科疾患が無い場合→舌苔有無→舌清掃・耳鼻科への紹介という流れになっています。
つまり、基本的な口臭の治療というのはむし歯や歯周病の治療ということになります。逆に言うと、歯を磨かないことで口の中が臭くなるのではなく、歯を磨かないことでむし歯や歯周病が進行し、臭くなるということになります。ですから、口臭に対してはむし歯や歯周病を治療し、菌を取り除くことが大切で、口臭予防としてはむし歯や歯周病にならないことが大切となります。
口臭は古くから人々の悩みの種となっていて、誰にでも“におい”のない口(呼気)はあり得ないにもかかわらず他人の反応が気になってしまうものです。しかし嗅覚の特殊性から自分自身でその臭気レベルを知ることは困難なことと言えます。ご自身の「お口の匂いが気になる」、「第三者から指摘を受けた」などでお悩みなら、まずは歯科を受診して下さい。口臭は誰にでもあり恥ずかしいことではありません。もしかしたらその口臭は歯科疾患のサインなのかもしれません。大切な歯を守るためにも、他人の反応を気にしないためにも、口臭が気になったらお気軽にご相談下さい。
※2)検査の結果,「口臭あり」と判定された場合:その原 因疾患の治療をすると共に,自己の口臭に拘りを持つ患 者に対しては,常にメンタル面のケアが必要となる
歯医者の治療が怖い方へ
歯医者での治療はお口の中に器具を入れて歯を削ったり、汚れを取り除く作業など、お口に触れる感覚や鳴り響く音が多くあります。そのため、治療を受けるのが苦手・歯医者の器具が怖いと思われる方が非常に多く、中には歯科恐怖症という症状があることも知られています。(※1)
当院ではそういった歯医者の治療が苦手・怖い・痛いという患者様のために、笑気麻酔を導入しています。笑気麻酔は沈静作用のあるガス(亜酸化窒素)を鼻から吸引することでリラックスしながら治療を行うことができます。
笑気麻酔で鎮静作用を得た後に局所麻酔(一般的な歯科治療の麻酔)をすることで、怖さや痛みの感覚を軽減しながら治療を進める事ができるのが利点です。
参考文献※1)歯科恐怖症患者は恐怖心により歯科治療が困難となり、十分な治療を受けられない、治療を拒否されるなど、治療を諦める例も少なくない。そのため口腔内の健康が損なわれ、生活のQOLが低下し大きな問題となっている。
笑気麻酔で使われるものは「亜酸化窒素」というガスで、笑気ガスという風に呼ばれることもあります。亜酸化窒素には適度な鎮静作用と麻酔効果による鎮痛作用があり、吸入開始後は5分程度で素早く効果が表れます。
そして、笑気麻酔の治療を終えたあとは素早く意識が回復するという特徴があります。静脈鎮静麻酔などは治療後に意識がはっきりするまで休憩する必要がありますが、笑気麻酔はその必要が少ないのが利点です。
治療後はガスが体内から出るまでの数分間、酸素を吸入することで意識が正常に戻ります。その後は体の機能はふだんと変わらず、仕事や車の運転もできます。
笑気麻酔が効き始めると治療がお酒に酔ったような感覚で身体が暖まるようになり、ボーっとした状態で治療が進められます。
はっきりとした意識がある時と比べて、怖さを軽減しながら治療を進めることができます。
笑気麻酔は低濃度での吸入になるので、リラックスができつつ比較的控えめな鎮静効果となります。そのため、重要な臓器(呼吸器系・循環器系など)への影響がきわめて少ないことも利点のひとつです。
そのため、お子様の治療に対しても適用が許されています。
静脈鎮静麻酔と違って意識はあるため、簡単な指示には答えられるため患者と歯科医師両方が安心して治療を行えます。
【注1】笑気麻酔は痛みを抑える効果はありません。治療に伴う痛みの消失には一般的な局所麻酔を併用する必要があります。
【注2】笑気麻酔による効果には個人差や体調による違いがあり、中には笑気麻酔を行っても、痛みや怖さを拭えない場合もあります。
笑気麻酔は希望される方にのみ行う補助的な治療の手段です。治療の際に笑気麻酔を希望される方は、治療を始める前にあらかじめお伝えください。
笑気麻酔が適応可能かどうか判断させていただいたのち、実際の治療で利用させていただきます。
笑気ガスを吸入するためのマスクを装着し、鼻からガスを取り入れます。数分程度吸入の時間を取り、効果が現れてから治療を開始します。
効果が現れると一般的に酔ったような感覚になったり、気分が良くなったりしますが、意識は保たれています。
笑気麻酔でリラックスできるため怖さは軽減されますが、痛みは感じるため歯を削ったり根の治療を行う場合は、一般的な局所麻酔を併用する必要があります。
痛みが無いかの確認も随時行いますので、遠慮なく申し付けてください。
治療が終了したら、笑気麻酔の吸入を中止します。中止後は酸素を吸入する事で、意識を正常に戻します。
5〜10分ほどで正常な状態に戻りますので、身体に問題がなければその日の治療は終了です。治療後は機械の操作や運転も問題なく行えます。
歯の治療の恐怖や痛みを軽減する方法は日々進歩しており、笑気麻酔もそのうちの一つです。
当院では笑気麻酔のほかにも、歯科治療が苦手な方のための短期集中歯科治療や静脈鎮静麻酔を用いた治療もご提案可能です。
可能な限り治療ができる方法を探していく設備が整っておりますので、治療に関する不安はお気軽にお尋ねください。
種類 | 説明 | 料金 |
---|---|---|
笑気麻酔 | 亜酸化窒素というガスを鼻から吸入し、リラックスした状態で治療を行います(治療費は別途必要となります)。 | 30分5,000円 (税込5,500円) |
【自由診療】70,000円(税込77,000円)(3年保証)
メリット【自由診療】55,000円(税込60,500円)(3年保証)
メリット【自由診療】80,000円~(税込88,000円〜)※金相場による変動有(3年保証)
メリット【保険適用】3,000円程度(3割負担の方)
メリット【保険適用】6,000円程度(3割負担の方)
メリット基本的には小臼歯(4番・5番)の2歯が適応となります。
6番と7番の歯の左右の反対側に、上下でしっかり噛み合う大臼歯があり、咬み合わせの負担が強くなければ適応にはなります。しかし6番と7番は咬み合わせの負担が大きい上に、例え食いしばり等の症状が出ていない状況でも、割れてしまうリスクがあります。そのため、特に大きな理由がない場合、銀の詰め物になることが多いです。金属アレルギーの方は従来通り、この条件に限定されることなく適応可能です。
被せ物の種類の選択によって、その歯の長持ち具合には大きく差が出てきます。特に前歯の被せ物は口元だけでなく、その人自身の第一印象にも大きく関わります。
【自由診療】130,000円~160,000円(税込143,000円〜176,000円)
(全ての歯に適用可能です)
写真の治療例 | ジルコニアセラミックによる被せ物の治療 |
---|---|
期間・回数 | 1ヶ月 4回(補綴治療に限る治療回数) |
費用 | 自由診療:ジルコニアセラミック 2歯 総額 260,000円(286,000円) |
リスク・副作用 |
|
【自由診療】120,000円(税込132,000円)(全ての歯に適用可能です)
写真の治療例 | E-maxセラミックによる被せ物の治療 |
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期間・回数 | 1ヶ月 4回(補綴治療に限る治療回数) |
費用 | 自由診療:Emaxセラミック 1歯 総額 120,000円(税込132,000円) |
リスク・副作用 |
|
100,000円(税込110,000円)【自由診療】(全ての歯に適用可能ですが鉤歯等に利用することが多いです)
写真の治療例 | メタルボンドによる被せ物の治療 |
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期間・回数 | 1ヶ月 4回(補綴治療に限る治療回数) |
費用 | 自由診療:メタルボンド 1歯 総額 100,000円(税込110,000円) |
リスク・副作用 |
|
【自由診療】70,000円(税込77,000円)
写真の治療例 | デジタルセラミックによる被せ物の治療 |
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期間・回数 | 1週間 2回(補綴治療に限る治療回数) |
費用 | 自由診療:メタルボンド 1歯 総額 70,000円(税込77,000円) |
リスク・副作用 |
|
160,000円(税込176,000円)※金相場による変動有
(主に奥歯に用います【自由診療】)
写真の治療例 | ゴールドによる被せ物の治療 |
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期間・回数 | 1ヶ月 4回(補綴治療に限る治療回数) |
費用 | 自由診療:ゴールドクラウン 2歯 総額 320,000円(税込352,000円) |
リスク・副作用 |
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【保険適用可】前歯6,000円程度(前歯の場合は表面に薄いプラスティックを貼り付けます。)、臼歯 3,000円程度※保険適用3割負担の場合
【保険適用可】1歯約8,000円程度※保険適用3割負担の場合
お口のトラブルというと多くの方が思い浮かべる「虫歯」。厚生労働省の歯科疾患実態調査では、25歳以上の方は80%以上がむし歯になった経験があり、35歳〜55歳ではほぼ100%の方がむし歯を経験されていることがわかります(※1)。 つまり、むし歯はきっと皆さんにとって身近な病気ではないでしょうか。むし歯は気付かず放置していると大きくなり、痛みを伴うこともあります。むし歯はごくごく小さい初期のむし歯以外、治療しなければ勝手に治ることはありません。
しかし、むし歯はできても見た目や形に変化が出てきたり、痛みが出るまでは自分ではなかなか気づきません。気付いた時には大きくなっており、治療によるダメージも大きくなってしまうため、歯の寿命が短くなってしまいます。もし痛みが我慢できる場合でも、放置しているとどんどん進行し、最終的には抜歯に至ることも考えられます。
※1)5歳以上10歳未満では処置歯または未処置のう歯を持つ者の割合は10%を下まわったが、25歳 以上85歳未満では80%以上と高く、とくに35歳以上55歳未満では100%に近かった(表9、図9)。
そんな誰もが経験したであろうむし歯ですが、そんな中でも気をつけたいのが「見えないむし歯」です。写真1のように何ともなさそうな歯の方が、ある日激痛を覚えてご来院されるというのは、珍しくないことなのです。実際歯科でレントゲンを取り、蓋を開けてみれば写真2のように歯の内部でむし歯が進行してしまっています。
これらは、歯の見えにくい部位から出来たむし歯が内側に進行したり、治療をした歯の詰め物の隙間から入ったむし歯が、修復物の進行したりすることで起こり得る症状です。見た目は通常の健康な歯とほぼ変わらないので、自発痛(お痛みがでる状態)が出てこない限りこの虫歯に気づくことはありません。あるいは学校や会社の歯科検診であっても、レントゲンを取らない検診では気づかないことも十分にあり得ます。
また、部位によってはレントゲンを撮っても角度や場所によって映らない場合があるのも見えないむし歯の怖いところです。
むし歯は自分で気づくほど大きくなる前に、歯科で検査をして早めに見つける必要があります。しかし、歯科での検査も万能ではありません。ある程度の大きさならX線を用いた検査で見つけることができますが、初期う蝕と呼ばれるでき始めの虫歯の検出は、X線での診断は困難です。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科学校(UCLA)の研究によると、従来のフィルム式のレントゲン撮影をしようした検査では、むし歯の存在や深さの誤診の割合が40%を上回り、さらに、健康な歯がむし歯と誤診されるケースも20%以上という結果が出ています(※2)。
X線を用いる場合は被爆のリスクも少なからず伴うため、必要がないと判断し場合は歯科医師の視診により虫歯の検出を行うこともあります。しかし、視診では十分な診断結果を得るのは難しく、歯科医師の主観にも左右されます。このためより信頼性が高く、人体に安全な診断方法が求められてきました。そこで近年見えないむし歯の発見に役立つ機器として登場したのが、赤外線を用いてむし歯も探知する口腔内スキャナー「iTero」です。
iTeroは光学式口腔内カメラでスキャンすることで、0.7〜2.0マイクロメートルの電磁スペクトル範囲で近赤外線を照射し、歯の硬組織との相互作用により内部構造の詳細なデータを取得します。歯の構造が、むし歯によって干渉を受けている部分では、光の散乱が大きくなるため画像に明るく映ります。この性質により、むし歯の有無だけでなくその深さを調べることができるため、治療すべきかどうかを評価する補助ができます。
※2)従来のフィルム式のレントゲン撮影をしようした検査では、むし歯の存在や深さの誤診の割合が40%を上回り、さらに、健康な歯がむし歯と誤診されるケースも20%以上あった。
C0(むし歯になる手前)
Niri画像フロスやフッ素などで予防します
C1〜C2(小さなむし歯)
Niri画像歯を削り詰め物や樹脂による治療となります
C2〜C3(中〜大きなむし歯)
Niri画像場合によっては神経を取る処置をした上で被せ物による治療が必要となります
C3以上(大きなむし歯)
Niri画像神経を取り被せ物になる可能性が高いです
iTeroには口腔内画像も同時に取得する機能があります。カラーの画像を用いて外からでは見えない口腔内の状態を患者様自身が歯科医師と一緒に確認することが出来るのも大きな特徴の一つです。また、口腔内をスキャンした印象データでは、歯石や咬合面の摩耗を確認することもできるので、ブラッシングの苦手な部分や磨き残し、咬合チェックなども出来ます。
そして、iTeroの最大の特徴は、マウスピースによる歯並び矯正のシミュレーションと矯正治療治療の管理ができることです。むし歯や歯周病のチェックもしながら、歯並びを治したら自分の口元がどのような感じになるのかを見ることができます。むし歯や歯周病は、実は歯並びからきていることもあります。歯並びが悪いと歯ブラシが届かないところがあったり、咬み合わせの問題から歯垢や歯石がたまりやすくなり、それがむし歯や歯周病の原因となってしまいます。
むし歯のチェックとともに歯並びもチェックして、歯が悪くなる原因から治療をする「歯並び矯正」も検討してみてはいかがでしょうか。
毎日のブラッシング
毎日、きちんとしたブラッシングをして、丁寧に歯垢(プラーク)を取り除くことが大切です。
歯の定期検診
早めの診療
歯周病は、初期のうちなら完治することができる病気です。
また、かなり悪化していても現在は治療法の進歩により、適切な治療とセルフケアで歯を抜かなくてもよいケースが増えてきました。
しかし、歯周病が進行してしまい一度骨が溶け始めると、溶けた部分の骨は戻ってこないことが多く、歯の根っこが出たままの状態になることや、歯周病で移動してしまった歯を元の位置に戻せない場合もあります。このように、歯周病の進行度合いによっては、若く健康な状態のお口に戻すのが困難な場合があります。
少しでも自覚症状を感じたら、痛みを感じなくても、積極的に歯科医院で診察を受けましょう。
ペリオテスト(歯周病リスクテスト)
口の中の歯垢(プラーク)を調べて、歯周病であるか、バナペリオテストで、歯周病になる可能性があるかどうかを調べます。
口の中の細菌は約500種類と言われています。
その中で歯周病の原因となっているのは10種類で、そのうちの3種類が歯周病の重症化の原となっていると言われています。
バナペリオ検査は、重症化を招く3種の細菌の有無を5分間で判定することができます。
菌が存在した場合には、特定の抗生剤を処方し菌の減少を図ります。
ボトックスとはボツリヌス菌によって産出されるA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬剤です。
毒素と聞くと不安になる方もおられますが、薬剤として使用するためにボツリヌス菌を精製して毒性を制御して使用しますのでご安心ください。
また、ボツリヌス菌を注射するわけではないため、ボツリヌス菌に感染するといった危険性もありません。
咬筋ボツリヌス治療は、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質であるボトックスを、緊張した筋肉に打つことで緊張した筋肉を和らげる効果が期待でき、歯科治療では食いしばりや歯ぎしりなどの改善目的に使用されています。
ボトックスには筋肉の緊張を緩和させる作用があります。
咬筋へボトックスを注入することで、歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の動きを緩め、それらの症状の改善が期待できます。
歯ぎしりや食いしばりは、歯へダメージを与え、歯をすり減らし、知覚過敏や破折(歯が欠けたり、折れたりすること)のリスクがあるだけでなく、顎関節症を引き起こす可能性もあります。
このように、様々なデメリットが多い食いしばりや歯ぎしりは、ストレスなどが原因で起こると言われているため、無意識にしてしまう癖であり、根本的に治すことは難しいです。
そこで、ボトックスを用いて咬筋を緩め、力が伝わりにくい状態にすることで、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを緩和させるという対処を行うというわけです。
前述したように、咬筋ボツリヌス治療は、ボトックスを咬筋といわれる筋肉に注射を打つ治療です。
咬筋とは、歯を食いしばった時に、顎の外側で硬くなる筋肉を指します。
咬筋は、硬い食べ物を噛み砕いたり、会話するための役割があり、私達の生活には欠かせない重要な筋肉です。
そのため、ボトックスによって咬筋を緩めると日常生活に支障をきたすのでは?と不安がられるかもしれませんが、 薬剤は必要量を遵守することはもちろん、きちんと安全が確認できた上で治療を行いますのでご安心ください。
基本的にボトックスは麻酔なしで施術を行います。
麻酔をしないため、痛そうなイメージを持たれるかもしれませんが、 実際は、注射する際にチクッとした痛みと、薬剤が入る感覚はあるものの、痛みはほとんどなかったという方もいます。
また、咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療で用いる注射針は極細であるため、より痛みを感じにくくできるかと思われます。
もちろん、痛みには個人差がありますので、完全に痛みがないとは言い切れませんが、できる限り痛みを抑えるための配慮はいたします。
自由診療(保険適用はありません。)
1回30,000円(税込33,000円)
ボトックスによる効果は目安として4日〜2週間程度で現れることが多いです。
ただし、ボトックスの効果は永遠に続くものではなく、 およそ3〜4ヶ月持続し、時間の経過とともに徐々に効果が薄れていき、やがて神経の働きが注射前の状態に戻るため、継続的に治療を行う必要があります。
個人差はありますが、施術後に多少の赤みや腫れが見られる場合、1〜2日で治まることが多く、 稀に腫れが強くでたり、内出血が起こりますが1〜2週間で落ち着きます。
また、一時的に、ボトックスを打った部分の周りに、かゆみ、注射部疼痛、筋痛、発疹といった症状が起こることがあります。
妊娠中および授乳中の方は、安全性が認められていないため、咬筋ボツリヌス治療はできません。
また、過去にボトックスを使用したことで、アレルギー反応が起こった方や、もともとアレルギー体質である方は事前にお伝え下さい。
下記にあてはまる方は、事前に歯科医師に申し出てください。
一般的にボトックスは、お顔のエラ改善や、小顔効果といった美容目的で使用されるイメージを持たれている方が多いかと思いますが、 歯科で行う咬筋ボツリヌス治療は、ボトックスを用いて食いしばりや歯ぎしりによる歯の負担を軽減することを目的とした施術です。
歯ぎしりや食いしばりが何年も続くと、歯や顎に異常が現れ、いずれは全身にも影響を及ぼすこともあります。
気になる方はぜひ一度検査にお越しください。咬筋ボツリヌス治療以外の治療方法も含めて、患者様に合った治療をご提案します。
子供の歯について
子供の歯は乳歯といい数は20本あります。乳歯の生える順番は個人差はありますがA乳中切歯→B乳側切歯→D第一乳臼歯→C乳犬歯→E第二乳臼歯という順番です。
乳歯の生える順番
上あご | ||
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A | 乳中切歯 | 10ヶ月頃 |
B | 乳側切歯 | 12ヶ月頃 |
C | 第一乳臼歯 | 1歳10ヶ月頃 |
D | 第一乳臼歯 | 1歳4ヶ月頃 |
E | 第二乳臼歯 | 2歳6ヶ月頃 |
下あご | ||
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A | 乳中切歯 | 7ヶ月頃 |
B | 乳側切歯 | 12ヶ月頃 |
C | 第一乳臼歯 | 1歳10ヶ月頃 |
D | 第一乳臼歯 | 1歳4ヶ月頃 |
E | 第二乳臼歯 | 2歳6ヶ月頃 |
乳歯生えそろうと今度は大人の歯、永久歯が生えてきます。永久歯に生え変わる順番は6→1(A)→2(B)→3(C)→4(D)→5(E)→7と生え変わります。
通常、歯の本数は乳歯20本、永久歯28本(親知らずを除く)ですが、まれに生まれた時から乳歯の本数が少ない、また乳歯の次に生え変わる永久歯がないお子さんもいらっしゃいます。この様に生まれつき歯が少ない状態を先天性欠如といいます。乳歯の先天性欠如は約0.5%、永久歯の先天性欠如は約10.1%の割合で起こり、特に前から2番目(側切歯)と5番目(第2小臼歯)の歯が欠如している事が多くなっています(※1)。
永久歯の先天性欠如は乳歯の次に生え変わる永久歯がないので大人になっても乳歯が残ったままになります。虫歯や歯周病にならず噛み合わせにも問題なければ長く乳歯が持つ事もありますが乳歯は永久歯よりも歯の硬さが弱く根も短いので抜けてしまう事もあります。もし抜けてしまま放置し続けると、前後の歯が傾いてきたり、咬み合わせが変わってくる可能性があります。
乳歯の下に永久歯があるかどうかはパノラマエックス線写真を撮ってみないと分からない事が多いです。お子様のお口の健康を考えるなら、お子様のお口の中の状態を把握することが大切です。歯科のレントゲンはお子様にとってもリスクの少ない被曝量ですので、検診の際はレントゲン撮影にご協力下さい。
1歯 | 2歯 | 3歯 | 4歯 | 5歯以上 | 計 | |
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男子(名) | 333 | 214 | 42 | 37 | 59 | 685 |
女子(名) | 478 | 242 | 47 | 40 | 76 | 883 |
男女 | 811 | 456 | 89 | 77 | 135 | 1,568 |
発現頻度(%) | ||||||
男子(%) | 4.44 | 2.85 | 0.56 | 0.49 | 0.79 | 9.13 |
女子(%) | 5.94 | 3.01 | 0.58 | 0.50 | 0.95 | 10.98 |
男女(名) | 5.22 | 2.93 | 0.57 | 0.50 | 0.87 | 10.09 |
永久歯先天性欠如の歯数別における欠如者数と発現頻度(※1)
※1)1歯欠如の頻度は 5.22%,2 歯欠如は 2.93%,3 歯,4 歯および 5 歯以上では,いずれも 1% 以下でそれぞれ 0.57%,0.50%,0.87% であった
歯並びで骨格や歯の生え方が正しい位置にない状態を不正咬合と言います。不正咬合には遺伝的要因と環境的要因や先天的原因、後天的原因が分けられます。原因がどちらにしても、以下の歯並びに該当ているかな?と思ったら、将来的に歯並びが悪くなる可能性があります。歯並びは見た目だけでなく、咀嚼(そしゃく)や顎関節(がくかんせつ)の問題、むし歯や歯周病のリスク、最終的には歯の寿命にまで影響します。当院では、不正咬合のお子様に対し、保護者のご希望に応じて歯列矯正のカウンセリングを実施しています。ご希望の場合はお気軽にご相談下さい。
いくつか歯が傾いたり重なったりしている状態
上の前歯が前方に突き出ている状態
下の歯が上の歯より前に出ている状態
奥歯を噛んだいるが上下の前歯が噛んでいない状態
咬み合わせ深く下の歯が見えない状態
奥歯で噛んだ時に上下の前歯が先端同士で当たっている状態
お子様の歯並びを悪くする原因「口腔習癖」
口の周りの組織から異常な力が歯に加わると正常な成長発育を阻害し様々な不正咬合を引き起こす事もあります。以上な力とはいわゆる「癖(くせ)」、口腔習癖のことを言います。口腔習癖の全てが必ずしもも不正咬合を引き起こすわけではありませんが頑固で長い時間続くものは不正咬合になる可能性が高くななります。お子様の普段の生活において、以下の習癖が見られる場合はご注意ください。
口腔筋機能療法(MFT)
指しゃぶりなどの口腔習癖や口呼吸、食事時や嚥下時の異常な舌の動きがある場合、MFTという不正咬合になる原因の口回りの筋肉動きを改善させる治療(トレーニング)を行います。
矯正は大きく分けて2つの1期治療と2期治療があります。
1期は主に小児矯正を言い上下の顎の幅のバランスを揃えたり、永久歯が生えるスペースを作ったりします。
2期は主に成人矯正にあたり、全て永久歯が揃い骨格の成長もある程度出来上がってから歯を並べていきます。
小児矯正を考えるタイミングは前歯が永久歯に生え変わりかけ、永久歯が生えるスペースが足りない可能性がある7〜9歳頃にあります。また受け口の場合はもっと早い時期に矯正を行う場合もあります。理想としては、歯が生え始めた2歳ごろから定期的に検診にお越し頂き、乳歯が生え揃った段階で矯正治療が必要な可能性を検討し、時期くれば必要に応じて矯正を始めるのが良いと考えます。小児矯正は骨格を変えられる数少ない治療です。もし、お子様の歯並びが気になる場合は、お気軽にご相談下さい。
※但し小児矯正は保険の適用されない自由診療です。費用や方法など詳しくは小児矯正のページをご覧下さい。
歯の質を強くする自然元素のひとつです。
毎日の食事を通して、私たちの体に摂取されている必須栄養素のひとつで、決して車のワックスのように表面をコーティングするものではありません。
フッ素は、歯の表面自体を強化するもので、虫歯予防に最も効果的です。
また、乳歯や生えたばかりの永久歯に非常に効果を発揮します。
どうして生え立ての歯にフッ素を?
乳歯や生えたばかりの永久歯は大人の歯と違って、非常に柔らかく、歯の質がすかすかな状態です。
酸に溶けやすく虫歯になりやすいのでフッ素のチカラを借りることで、歯を構成する結晶を強く丈夫にします。
明石アップル歯科について
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
※日曜・祝日診療は不定期となります。
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