歯の根の治療

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歯の根の病気と治療

歯の根を治療が必用なとき

虫歯が歯髄まで進行(C3以上)した場合や、根の病気になってしまった場合、根菅治療、すなわち歯の根の治療が必用になってきます。

具体的には、虫歯が大きくなり神経にまで達してしまい、歯髄炎になった場合や、あらゆる要因により歯の根に膿がたまってしまう根尖性歯周炎になった場合です。

歯髄炎

虫歯を放っておくと、虫歯は深くまで進んで神経(歯髄)に達して、歯がしみたり、痛んだりします。 これを歯髄炎と良い、歯髄が細菌に感染してしまったということです。

①むし歯を取り除きます。

②リーマーという器具を使って歯の神経を取ります。

③神経が入っていた空洞をガッタパーチャという薬で封鎖します。

④土台を入れて補強します。

⑤出来上がったかぶせを調整します。

⑥歯科用セメントでセットして治療が終わりです。

根尖性歯周炎

  • 虫歯や打撲などによって、神経が死んでしまった状態。
  • 根の治療を途中のまま期間が経ってしまった状態。
  • 以前に神経を取っている歯から何らかの原因で感染を起こした状態。

①リーマーという器具を使って歯の中に入っている古い薬を取り除きます。

②状態が良くなったら歯の中の空洞をガッタパーチャという薬で封鎖します。

③土台を入れて補強します。

④出来上がったかぶせを調整します。

⑤歯科用セメントでセットして治療が終わりです。

マイクロスコープ【自由診療】

歯科用顕微鏡マイクロスコープ

当院では通常手探りで行われている歯の根の治療(根管治療)を、マイクロスコープを用いて、より確実で正確な治療を目指しています。

マイクロスコープ(手術用顕微鏡)とは

マイクロスコープを使った顕微鏡治療とは、肉眼の3~24倍の拡大視野で治療をおこなうもので、すでに医科領域では脳神経外科をはじめ多くの科で導入されています。
現在、日本の歯科医院においてはまだ2%という普及率ですが、アメリカでは1998年以降、根管治療専門医になるためのプログラムに、マイクロスコープの使用を義務づけています。

マイクロスコープの登場による根管治療の進歩

歯科治療は「手探りの外科治療」とも言われています。実際に目ではみえない細かいところを、手探りで治療しているのが現状です。そして、その精度には限界がありました。
根管治療は歯の中に神経が入り込んでくる、ごく細い管(根管)の中の治療です。この根管は人それぞれで、湾曲していたり、複雑に枝分かれしていたりもします。また、大臼歯などでは根管は3本、4本、と複数あり、そのすべてに完全な治療を行わなくてはなりません。この細かく複雑な根管内に神経組織や細菌が残ってしまうと、時間をかけ細菌が増殖し、骨の中に膿が溜まって歯茎が腫れたりするのです。マイクロスコープはその根管の中を明るく照らし、直接目で視ながら治療ができるのです。
マイクロスコープを使わないと、どうしても歯の根の先端をキレイにするのが難しく、再度細菌感染が起こりやすくなりますがマイクロを使うと根の先端まで汚れがキレイに取れるので再度痛みが出る可能性を低くすることができます。

マイクロスコープによる治療~圧倒的な視える世界の違い~

写真1は、肉眼で根管治療をする場合の視野のイメージです。縮尺は拡大していますが、それでも赤丸の中穴は見えづらいことがわかります。一方写真2はマイクロスコープを使った場合の治療時の写真です。同じ小さな穴が鮮明に確認出来ることがわかります。赤丸の穴は見落とされることもあるような根管ですが、治療時にはこの穴を覗き込み、根管内をきれいにします。

根管治療は、いかに根管とその内部を把握できるかによって治療の精度は変わってきます。マイクロスコープを使うということは、これまで手探りで経験や勘に頼ってきた治療を、目視で行えるという大きなメリットが得られる治療となります。

図1
図2

マイクロスコープを使った治療が有効な例

  • 神経を取ったはずの銀歯で咬むと痛い
  • むし歯になってしまったが何とか神経を残したい
  • 歯の根がズキズキ痛む、膿の匂いがする
  • やむを得ず神経を取ることになっても長期間自分の歯で生活をしたい

その他、神経治療が上手くいかず、何年も歯科医院に通っている方や、歯の神経取る治療で悩まれておられる方、マイクロスコープを用いた根管治療を受けられたい方はお気軽にご相談ください。

歯を抜く前に~自分の歯を大切にしたい貴方に~

歯は一度抜くと二度と元には戻りません。歯を抜く前にマイクロ根管治療を受ける価値は十分にあると思います。当院ではこのマイクロ根管治療で多くの方が歯を抜かずにご自身の歯で今もおいしくモノを食べることができています。

“歯を大事に思う貴方の想いを大切にしたい。”
それが当院の願いです。

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