出っ歯を治して横顔をキレイにする歯列矯正について
出っ歯というと、芸能人なら芸人のさんまさんや、アニメのキャラならおそ松くんの「イヤミ」など、ユーモアなキャラクターが多いですよね。
だからといって上顎前突(出っ歯)の人すべてがその出っ歯を笑いにしたいというユーモアな方ばかりではなく、大半はその見た目にコンプレックを抱いておられます。
それは笑うと大きく目立つ歯や、口を閉じるとモコッと前に出る口元が気になるからです。そのため、話をしたり笑うときに、思わず口元を手で隠してしまう人もおられます。
ここでは、そんな出っ歯の「見た目」の問題と、その解決法をご紹介します。
出っ歯になる原因は大きく分けると2つのパターンに別れます。
一つは「先天的な問題」。つまり生まれつきや遺伝、骨格が原因となる出っ歯です。
もう一つは「後天的な問題」。これは習癖(クセ)や習慣から、お口の成長とともに出っ歯になってしまう出っ歯です。
先天的な問題には、親御さんや親族に出っ歯の人がいれば、自身も出っ歯になる可能性があります。だからといって家系や家族を恨むのは違います。なぜなら、出っ歯は日本人の10人に1人程度いると言われているため、家系の問題というよりは、日本人である以上、出っ歯の傾向があるのは確率的に低くはないためです。
後天的には、指しゃぶりや爪噛み、口呼吸や舌癖(舌を前に出すクセ)、唇を噛むクセなどが原因で、徐々に前歯が前方に突出・傾斜してしまうことがあります。
遺伝や骨格
習癖や習慣
なぜ出っ歯の人は横顔に自信がないかというと、その特徴的なシルエットが原因です。
出っ歯の人は、歯が前に出ているために口が閉じにくくなります。それでも無理に口を閉じると、歯が前に出ている分軟組織が長く見えてしまい、横から見ると口元がモコッと前に出たような状態になります。
この状態は「口ゴボ」とも言われていて、出っ歯の人の大きな悩みとなります。
口がゴボっと前に出るとなぜ横顔が良くないのかというと、それは唇が「Eライン」の外側に出ているからです。Eラインとは「エステティックライン」といって、横顔の鼻先と下アゴの突端部を直線で結んだラインのことです。このEラインより上唇が4mm程度、下唇が2mm内側にある状態が「理想」の横顔の条件の一つとされていて、逆に唇がEラインの外側にあると見た目を阻害する原因となってしまいます。
出っ歯の人が、最も気にするのはその見た目です。しかし、出っ歯は見た目以外にも実は様々なデメリットがあります。
出っ歯を治す方法は、大きくわけて3つあります。
この内、歯列矯正と外科矯正はいずれも歯科治療ですが、一般的には歯列矯正で治る場合が多いです。その中でも、骨格の問題でどうしても歯列矯正だけでは治らないような症例は、外科矯正が必要となります。
美容整形は、顎の骨を切って繋ぎ治すという外科矯正に近い治療ですが、大切なのは「咬み合わせを考えた治療」を行うことです。美容整形で出っ歯を改善する場合は、この咬み合わせが置き去りになっていないか、しっかり説明を聞く必要があります。
マルチブラケットという米粒程度の装置を歯に貼り付け、そこにワイヤーを通して歯に矯正力をかけ、歯を動かす矯正方法です。
マルチブラケットを歯の裏側(舌側)に貼り付け、ワイヤーを通す方法です。正面からは装置が見えない、目立たない矯正装置です。
ほぼ透明のマウスピース型の矯正装置で、現在の歯型から少しズレを作った装置を装着することで矯正力をかける、目立たず外せる矯正装置です。
咬合育形成という、顎の骨の成長を正しく促すことで歯が並ぶスペースを作る、小児期(5歳~12歳)に行う矯正治療です。
顎の骨を切って繋ぎなおすという、骨格を変える手術を伴う矯正治療で、術前矯正・手術・術後矯正と、段階を踏んで進める矯正治療です。
出っ歯の人の横顔がよく見えないのは、Eラインより外側に唇が出てしまうことが原因です。
歯列矯正は、治療計画をしっかり立てることでこのEラインを改善することが可能です。
ただし、出っ歯を引っ込めるためには、引っ込めた歯が並ぶだけのスペースが必要となります。そのため、出っ歯の歯列矯正は抜歯矯正(歯を抜いて行う矯正)になる可能性が高くなります。
一般的には、上顎12歯・下顎12歯でしっかりと咬み合わせを作ることは問題がないとされていますが、健康な歯の抜歯には抵抗の強い人も少なからずおられます。
しかし、矯正治療をすることで咬み合わせが改善し、結果的には健康的な咬み合わせを手に入れた上で、Eラインも引っ込めることができるため、矯正治療は健康な歯を抜歯をするだけの価値はあると考えられています。
Before
After
Before
After
写真は実際に出っ歯を矯正治療で治した患者さんの治療前後のEラインです。唇はEラインの内側2〜3mm程度に収まり、前歯の前突感も解消しています。
歯並び自体は悪くない患者さんでしたが、前歯が引っ込むだけでどれだけ顔の印象が変わるかは、口元だけを見てもわかります。
治療の内容 | 矯正用アンカー4本を使ったワイヤー矯正(クリアブラケット使用) |
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期間・回数 | 1ヶ月・2回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療:マルチブラケット矯正(クリアタイプ)+矯正用アンカー✕4本 総額 920,000円(税込1,012,000円)(調整料28回分含む)※当時の価格です。現在の価格では総額1,034,000円(税込)となります。 |
リスク・副作用 |
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出っ歯は「上顎前突」という不正咬合(悪い咬み合わせ)の一つです。
不正咬合は、必ず治さなければならない病気のようなものではありません。ただし、治したほうがより良い人生を送れる可能性が高くなる治療と言えます。
事実、8020運動(80歳で20歯以上の歯を残そうという歯科医師会発信の取り組み)の調査において、80歳で20本以上の歯が残っていたのは、正常咬合(良い咬み合わせ)の人が84%に対し、出っ歯(上顎前突)は15%ほどしかいませんでした(※1)。
つまり、不正咬合は将来的に歯を失うリスクが高くなるということがわかります。
しかし、金銭の問題や長い治療期間を耐える忍耐力の問題、学校行事や仕事の都合などもあるため、誰しもが簡単に始められる治療では無いかもしれません。
それでも、見た目のお悩みや、将来的な歯の心配があるのなら、歯列矯正はそれを解消する一つの手段ではあります。
※1)8020達成者の咬合分類 上下顎前歯の前後的関係は正常84.6%,上顎前突15.4%,反対咬合0%であった。垂直的関係は正常86.5%,過蓋咬合13.5%,開咬0%であった。
出っ歯の多くは歯医者で治療することができます。ただし、矯正治療というのは費用や時間のかかる治療のため、簡単に始められるものではないかもしれません。
しかし、もし「いずれは矯正して治したい」とお考えでしたら、早めに始めた方が、良い咬み合わせで過ごす残りの人生が長くなります。
出っ歯でお悩みでしたら、費用や期間、治療法について、まずは歯科医と相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
アップル歯科では、無料の矯正相談を承っています。もちろん相談して「やっぱり矯正しない」という選択肢も選べます。良ければお気軽にご利用下さい。
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