歯医者の初診、費用はどれぐらい?

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気になる歯医者さんの初診、いくら持っていく?

初めて通う歯医者さんにはいくら持っていく?

初診時の費用は3,000円〜4,000円

引っ越しや転院で始めての歯医者さんに行くのは、皆さん不安がいっぱいです。実際、当院に来られる患者様も「痛みが怖い」「いきなり歯を削られたら」「独特の匂いが強い歯医者だったらどうしよう」など、様々な不安を抱えてお越しになられます。その中で、初診時のご予約時によく聞かれる質問の一つが「いくらもっていけばいいですか?」という金額の不安です。

厳密には人によって異なりますが、3,000〜4,000円の間ぐらいだと考えておいてもらうと良いでしょう。余裕をもって5,000円程度持参するのが良いでしょう。

歯医者の保険治療は、行った処置に対して診療や治療内容を入力し、算定したものの1〜3割を患者様が負担します。歯医者の場合、初診時に「初診料」という初めて歯医者に受診した際にかかる費用と、検査や処置にかかる費用がかかります。検査や処置は、症状や人によって異なりますが、初診時に出来る治療というのは限られてきますので、治療費は概ね3,000〜4,000円程度になる場合が多いです。これは保険診療を行っている歯科医院ならほとんど同じになりますが、施設基準や診療時間、診療体制などによって加算があるため、多少の違いが出ることはあります。

例)20歯以上を持つ成人の場合

スライドします

保険点数 治療費 3割負担の方 2割負担の方 1割負担の方
初診料 264点 2,640円 792円 528円 264円
画像診断 402点 4,020円 1206円 804円 402円
歯周基本検査 200点 2,000円 600円 400円 200円
スケーリング 148点 1,480円 444円 360円 148円
歯科衛生実地指導料 80点 800円 240円 160円 80円
歯科疾患管理料 80点 800円 240円 160円 80円
合計 1,174点 11,740円 3,522円 2,348円 1174円

  • あくまで一例です。実際には歯の数・行った処置・投薬等によって少しずつ異なります。
  • 保険点数は年度毎の診療報酬改定よって変わることがあります。

保険診療の負担割合

日本の保険制度では、年齢や所得に応じて自己負担割合が異なります。負担割合には3割・2割・1割があり、最も多いのが3割負担です。これは診療にかかった費用を100%とするとき、自身が窓口で支払う額が30%ということです。例えていうと10,000円の治療を3,000円で受けられるということになります。以下は、負担割合の内訳についてです。

  • 1割 75歳以上(市町村民税課税所得が145万円以上ある場合は3割)
  • 2割 70〜74歳まで(市町村民税課税所得が145万円以上ある場合は3割)
  • 3割 70歳未満(6歳[義務教育就学前]未満は2割)

6歳未満の場合は2割となっていますが、自治体ごとに「こども医療費助成」があり、無料の市や少額負担の市などがあります。子ども医療費助成の対象年齢も自治体によって異なります。

保険診療の負担割合の表

初診時に必要なもの

  • 保険証もしくはマイナンバーカード(マイナ受付対応医院)
  • おくすり手帳・障がい者手帳・持病の治療記録
  • 医療証(子ども医療費等)
  • 紹介の場合他院・他課からの紹介状
  • 脱離した補綴物(詰め物・被せ物)・使用中の義歯
  • 治療費(4,000円程度)・クレジットカード・電子マネー決裁端末

基本的には、保険証やマイナンバーカードがあれば保険での受診は可能ですが、保険証がない・当日持参出来ない場合は10割負担での受診(後日保険証を持参すれば返金可)、医療証等がない場合は助成が受けられません。また、病気やお薬を服用中の方はその情報がとても重要となりますので、おくすり手帳や持病の治療記録等がある方は持参が推奨されます。

その他、詰め物や被せ物が外れた場合、持参することで再利用することが可能な場合もありますし、義歯を使っている場合はその義歯を引き続き問題なく使うためには持参が必要です。

治療費の支払い方法(現金・カード・電子マネー)については、医院ごとに異なりますので、ご予約時に確認しましょう。(アップル歯科の場合はこちら

歯医者の初診のイメージ

症状ごとの治療費の目安

虫歯の場合

軽度(C1) 歯の一番外側の組織であるエナメル質が侵された虫歯です。
多くは少し削って樹脂で詰める治療になりますが、再石灰化による治癒の可能性がある場合や、進行が認められない場合は経過観察になることもあります。
自由診療の場合、ダイレクトボンディングという審美性に特化した樹脂治療が可能です。
治療費 保険診療3割負担の場合:1歯1,000円〜3,000円程度 ※別途初診料等
自由診療の場合:1歯30,000円〜50,000円+税
C1の虫歯
中等度(C2) エナメル質の内側の比較的軟かい組織である象牙質に達した虫歯です。
部位や大きさによって削って樹脂による治療を行う場合と、形成・型取りをして詰め物(インレー)になる場合があります。保険の場合インレーは銀、もしくは部位によりCAD/CAMインレー(強化樹脂)となります。
自由診療の場合、審美的な樹脂治療のダイレクトボンディングやセラミック・金などの詰め物の選択肢があります。
治療費 保険診療3割負担の場合:1歯2,000円~10,000円程度 ※別途初診料等
自由診療の場合:30,000円〜80,000円+税
C2の虫歯
中等度〜重度(C2・C3) C2で極めて歯髄(歯の神経)に近いところまで虫歯が進行している場合や、歯髄に達している場合は、抜髄という歯の神経を抜く処置が必要となります。その後根管にコアという土台を立て、被せ物による治療を行います。(状態によっては詰め物も可)
自由診療の場合、抜髄後の再発リスクを低くする精密根管治療や、抜髄後のセラミック・金・ジルコニアによる補綴物(詰め物・被せ物)の選択肢があります。
治療費 保険診療3割負担の場合:1歯7,000円~20,000円程度 ※別途初診料等
自由診療の場合 精密根管治療:50,000円〜100,000円+税、
補綴物(詰め物・被せ物):1歯55,000円〜160,000円+税
C3の虫歯
極めて重度(C4) 虫歯によって歯が溶け、根っこだけになってしまった状態です。基本的には抜歯となります。抜歯後は保険の場合、義歯(入れ歯)もしくはブリッジ(銀のもの)による治療となります。
自由診療の場合、義歯(精密なものや目立たないもの)・ブリッジ(セラミック・ジルコニア・金)・インプラント(チタン製の人工歯根を埋入し、セラミック・ジルコニアの被せ物をする治療)の選択肢があります。
治療費 1歯欠損 5,000円~20,000円程度(保険診療3割負担の方の場合)※別途初診料等
自由診療の場合 義歯:200,000円〜350,000円+税、
ブリッジ360,000円〜390,000円+税、インプラント:1歯340,000円〜490,000円+税
C4の虫歯

※自由診療の治療費は、医院によって異なります。ここでは、当院の治療費を基準として概ねの費用を算出しているため、税抜きで記載しています。当院の詳細な自由診療治療費は料金表をご覧下さい。

歯周病の場合

軽度
(ステージI )
菌や菌の棲家はたくさんあっても、あまり組織が破壊されていない(骨が溶けていない)状態です。主に菌や菌の棲家を取り除き、プラークコントロールをすることで炎症が治まるのを待ちます。
自由診療の場合だと、1回にかける時間を長く取ったり、特殊な器具を使って早く歯石を取るなど、効率的には治療することができます。
治療費 保険の場合:1,000円〜1,500円程度×3〜4回 ※別途初診料等
自由診療の場合 PMTC1回30分5,000円+税、60分8,000円+税
軽度歯周病
中等度
(ステージⅡ)
菌や菌の棲家はたくさんあり、一定の骨吸収(骨が溶けた)が見られる状態です。治療は軽度と同じで主に菌や菌の棲家を取り除き、プラークコントロールを行いますが、歯茎の中の歯石を取る必要もあり、治療回数も増えます。
自由診療の場合だと、1回にかける時間を長く取ったり、特殊な器具を使って早く歯石を取るなど、効率的には治療することができます。
治療費 保険の場合:1,000円〜1,500円程度×5〜6回 ※別途初診料等
自由診療の場合 PMTC1回30分5,000円+税、60分8,000円+税
中等度歯周病
重度
(ステージⅢ〜Ⅳ)
骨吸収が進み、歯の動揺・喪失が見られる状態です。動揺が強い場合は抜歯が必要です。歯肉縁下(歯茎の中)の歯石取りで取り切れない歯石は、歯周外科という歯茎を開いて直接歯石を目視で確認しながら除去する小手術が必要な場合もあります。
自由診療の場合、この歯周外科を複数歯まとめて行ったり、抜歯後にインプラント治療を行うことも可能です。ただし、骨吸収が進むと、インプラント治療は困難になります。
治療費 保険の場合:1,000円〜1,500円程度×6回以上、
歯周外科1部位3,000円前後 ※別途初診料等
自由診療の場合 PMTC1回30分5,000円+税、60分8,000円+税
FOP(歯周外科)30,000円+税
重度歯周病

※自由診療の治療費は、医院によって異なります。ここでは、当院の治療費を基準として概ねの費用を算出しているため、税抜きで記載しています。当院の詳細な自由診療治療費は料金表をご覧下さい。

多くの歯を失った場合

入れ歯治療 虫歯や歯周病でほとんどの歯を失った場合、保険診療では主に入れ歯治療となります。残せる歯がある場合、その歯を支台歯として支えに使います。全ての歯が抜けてしまった場合は総入れ歯となります。保険の入れ歯は樹脂製で、歯にかけるバネの部分は金属製になります。
自由診療であれば、同じ入れ歯でも強度が強いものや義歯床(粘膜と密着する部分)が薄いもの、バネが無い部分入れ歯、精密で審美性が高いものがあったり、インプラントを使ったロケーターやインプラントオーバーデンチャー、4〜6本のインプラントに全ての歯を並べるAll-on-4などの治療があります。
治療費 保険の場合:部分入れ歯/5,000円~10,000円程度
総入れ歯/片顎10,000円~15,000円程度 ※別途初診料等
自由診療の場合 部分入れ歯/200,000円〜350,000円+税
金属床義歯/350,000円〜390,000円+税
All-on-4/下顎205万円〜290万円、上顎290万円〜340万円+税
総入れ歯

※自由診療の治療費は、医院によって異なります。ここでは、当院の治療費を基準として概ねの費用を算出しているため、税抜きで記載しています。当院の詳細な自由診療治療費は料金表をご覧下さい。

歯医者の治療、保険と自由診療

自由診療は高い治療?

通常、風邪や怪我で病院にかかる場合、ほとんどの人は「健康保険」を使用して受診します。これは、労働者が給与から社会保険や国民保険を毎月支払うことで、病気や怪我の際に支払う医療費の大部分を、この保険が賄ってくれるという非常に優れた日本のシステムです。

ただ、この保険診療というのは、保険のルールで定められた治療にのみ適用されるもので、新しい治療や審美性・予防といった「治療に直接関係がない」効果や効能があるものには適用されません。よく「保険適用外」というと、保険の効かない数少ない治療と思う方も多いようですが、実はその逆で、全ての治療の中で、一部分だけ認められた治療が保険診療です。保険外の治療は全額自己負担となるため、一般的な感覚をお持ちの人には「高い治療」と思われがちですが、実はその多くは「保険治療では受けられない恩恵」がある治療でもあります。

歯科ではこの自由診療が他科と比べて一般的に浸透しており、例えば「前歯ならセラミック」などという考えをお持ちの方も多く、自由診療の受診経験がある人もたくさんおられます。

自由診療は、費用が高い治療ではなく、見た目がキレイ・長持ちする・再発リスクが低いなど、様々なメリットやベネフィットを持った治療が多くあります。

保険と自費の違い

保険で白い歯は入る?

日本は、世界的にも少数ない「銀歯」が歯科治療で使用される国です。これは保険のルールで、数年前までは、歯を削ったあとの治療として保険適用されるものが銀歯しかなかったためです。

しかし、この銀歯には色々な落とし穴があり、金属アレルギーの原因になったり、小キズが付きやすいため菌が繁殖しやすい形状であったり、隙間ができやすく虫歯の再発率が高いというデメリットがありました。

2014年からはCAD/CAM冠という、樹脂にフィラーというセラミックの粉を混ぜて作った強化樹脂製の白い被せ物が先進医療として導入され、2020年以降、本格的に適用範囲が広くなり、今ではほとんどの歯にこの白い保険の歯「CAD/CAM冠」を使うことができます。ちなみに詰め物は、一部の歯にのみ「CAD/CAMインレー」という、白い詰め物も使用が可能となっています。

ただし、CAD/CAM冠を選ぶ場合に気をつけていただきたいのは、セラミックのほどの美しさや耐久性、清掃性の高さはないということは、理解しておく必要があります。

CAD/CAM冠

保険で出来ない治療

健康保険が適用される治療は虫歯・歯周病・入れ歯から口内炎まで、あらゆる疾患に対して有効です。

ただし、見た目を美しくする治療や、予防的な意味合いの治療などには健康保険が適用されません。

例えば歯列矯正でいうと、歯の矯正は咬み合わせを整え、将来的に歯を長持ちさせる治療で、その上に審美改善という付加価値がある治療です。しかし、これは虫歯でも歯周病でもなく、疾患に対する治療ではないため、保険は適用されません。(顎変形症等の外科手術など特殊な症例を除く)

また、歯が抜けたあとのインプラントも、周りの歯に影響を与えないため相対的にお口全体にとって良い結果を得られることも多い治療ですが、保険は適用されません。

すなわち保険診療では、疾患に対する最低限の対処療法が主な治療の内容となります。

インプラント

初診時の注意点

治療の前は歯磨きするべき?

できれば歯磨きをしてきていただきたいというのはありますが、会社の休憩時間や学校帰りに歯医者に行く方にとって、通院前に歯磨きをするのは難しい場合もあります。

そのため、必ずしも磨いてから来ていただく必要はありませんが、食べかすや歯垢がついている状態では治療ができないため、それを取り除く時間が、治療のための貴重な時間から差し引かれます。

また、型取りなどを行う際も、歯垢や歯石を取り除かねければ精巧な模型ができないため、できればあらかじめ歯磨きをしてきて頂けると助かります。

どうしても歯磨きをする場所・時間がない場合は、例えば当院では使い捨て歯ブラシをご提供していますので、来院後に磨いていただくことも可能です。このように、歯医者には歯を磨く場所や歯ブラシを提供している医院も多いので、もし磨きたいけど磨けなかった場合は、歯医者に着いてから歯を磨くのも手段の一つです。

歯ブラシを持つ女性

症状はどこまで伝えればいいの?

お痛みや腫れ・違和感があれば、できる限り細かく教えていただけると、治療だけでなく検査にも役立ちます。虫歯の中には、レントゲンや肉眼でも確認できない歯の内側で進行するものや、歯と歯の間に出来るものもあります。そこを細かく検査するためには「ここが痛い・しみる」などという患者様の言葉がヒントになることもあります。

ただ、「4番と5番の間」や「上顎右側の第一小臼歯」など歯の名称や部位名まではわからないと思うので、指でさしたり、お口の中のチェックの際に「そのあたり」と会話の中で教えていただければ結構です。

また、症状以外でも生活習慣や持病、食習慣、歯磨きの頻度、喫煙の有無なども重要な情報です。今後の治療方針を決めるために、正直にお答え頂いた方が正確な診断ができます。

ヒアリングする歯科医師

歯医者側が必ず伝えてほしいこと

歯科医師側が必ず教えて欲しいことは「全身疾患などの病気の有無」「処方中のお薬の名前」「アレルギーの有無」などです。

これらは、治療において患者様の健康に係る大切な情報です。例えば、歯周病が進行している場合は糖尿病が原因であったり、骨粗鬆症等特定の投薬治療を受けている場合は抜歯や手術が禁忌となっていたり、金属・牛乳やラバーなど、歯科治療においてアレルギーが発生する場合などもあります。

ですから、このような病気・お薬の情報は必ず歯科医師に伝える必要があります。

また、妊婦の方や、妊娠の可能性がある方もお伝えいただく必要があります。妊娠中でも歯科治療は可能で、ご心配される方も多いレントゲンも実は撮影可能なのですが、痛み止めなどの処方が妊婦さんには禁忌なものもあります。誤って処方すると、胎児へ影響を及ぼすこともありますので、妊娠中・可能性がある方は必ずお伝え下さい。

また、それ以外にも「こんな治療をして欲しい」「キレイにして欲しい」など、患者様のご要望も治療にあたって重要な要素となります。ご希望やご要望がございましたら、それに沿った治療計画をお作りしますので、お気軽に歯科医師にご相談下さい。

薬のイメージ

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この記事の編集・責任者は歯科医師の岡本大典です。
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歯医者の初診、費用はどれぐらい? | 公開日: 2024/11/01 | 更新日: 2024/11/01 | by 明石アップル歯科

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診療情報

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