インプラント治療の痛みについて

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インプラント治療で痛みを感じるタイミング

インプラント治療に興味はあるけど、痛みが気になる方へ

インプラントは特別痛みの強い治療ではありません

監修:井津上いづがみ 卓也たくや先生 明石アップル歯科 歯科医師

インプラント治療というと、手術をして、大きな痛みを感じる治療と思っていませんか?

実は、インプラント治療はそれほど痛みが強く出る手術ではありません。一般的な局所麻酔で手術時の痛みは消失させることができます。

手術時の痛みの程度は抜歯と同程度とお考え頂くと良いでしょう。ただし、場合によっては治療後に痛みや腫れが現れることもあります。

ここではインプラント治療時・前後の痛みの出るタイミングや、その抑え方についてご説明いたします。

インプラント治療の痛み(術前・術中・術後)

インプラント治療前の痛み

インプラント治療は歯を失った後の治療法の一つです。そのため、治療前には歯を失う原因となる病気や外傷が、その部位に痛みを与えていることが考えられます。

日本人の歯が抜ける原因の第一位は歯周病です(※1)。歯周病は進行すると、歯を支える骨が溶ける病気で、最終的には歯が脱落してしまいます。

歯周病が進行すると、強い痛みや歯茎の炎症・腫れ、臭いなどを伴います。インプラント治療を行うためには、まずこの炎症を抑えることが痛みを抑える肝となります。ですから、歯周病で歯が抜けた場合、先に歯周病の治療を優先させる必要があります。

そして、歯が抜ける原因の二位は虫歯です(※1)。虫歯は抜歯が必要なほど進行すると、その歯自体は痛みを感じにくくなっています。しかし、周りの歯に感染している可能性がありますので、こちらもインプラントより先に治療をする必要があります。

このように、インプラント治療前は、歯が抜ける原因となる病気の痛みを感じる事が多くなります。

歯の痛みを訴える患者

※1)抜歯の主原因別の割合で最も多かったのは歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折(17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)の順となった。

インプラント手術時の痛み

インプラント手術は、歯茎を切開し、歯槽骨という顎の骨に穴をあけて、チタン製の人口歯根を埋入する手術です。

しっかり歯科麻酔を効かせれば、虫歯の治療と同様、治療中に痛みを感じることはありません。

手術の痛みの程度や傷口は抜歯と同程度です。ただし、骨を削る音や振動を感じるため、「怖い」と感じることはあるかもしれません。

しかし、埋入手術自体は数十分で終わるため、「思っていたより痛くなかった」という人が大半を占めます。

インプラント手術風景

インプラント手術後の痛み

インプラント手術後は、骨を削っているため、少なくない確率で腫れを伴います。

術後は麻酔が切れた頃が痛みのピークで、2〜3日もすると治まり始めます。そのため、麻酔が切れる前に痛み止めを服用するなど、痛みに対して対策を取ると良いでしょう。

痛みはおおよそ1週間〜2週間で自然に消失します。

ただし、傷口にばい菌が入ると、感染して別の痛みが出る可能性もありますので、術後は反対側の顎で食事を咀嚼したり、食後は優しく傷口周りをブラッシングするなど、セルフケアが重要になります。

歯磨き中に歯の不調を感じる男性

インプラント治療で痛みを抑えるために

手術前の治療が重要

インプラント手術で重要なのは、術前に口腔内を清潔でキレイな状態にしてあげることです。

インプラントは外科手術のため、小さいですが傷口が残ります。その傷は骨まで続いていて、バイ菌が入ると傷の内外で感染し、炎症が起こる可能性があります。

感染の原因となるのは、お口の中の細菌です。ですから、インプラント手術前にはしっかりプラークや歯石を除去し、細菌の住処を取り除くことで菌の数を減らしておきます。

虫歯がある場合は、虫歯の治療を先に行うことで虫歯菌による感染を予防することになります。

歯石取りの3D画像

インプラント手術時の痛みの抑え方

インプラント手術自体の痛みは局所麻酔で抑えられますが、音や振動は意識がある以上感じてしまいます。

もちろん、気にならない人にとっては問題ありませんが、歯科治療に対する恐怖心が強い人にとっては、その音や振動がトリガーとなり、「痛い」と錯覚してしまう場合もあります。

その場合は、笑気麻酔というリラックスを促す吸引麻酔を使ったり、極端に怖がりの方の場合は静脈内鎮静法という点滴麻酔を使用することもできます。

これらの麻酔の費用は別途かかりますが、静脈内鎮静法に比べて笑気麻酔は安価(当院の場合自由診療:税込5,500円/30分)で行うことができ、且つ副作用も少ないため、気軽に利用できます。

インプラント治療後に痛みを感じたら

インプラント手術後は、通常2週間程度で痛みはなくなりますが、個人差によって長い場合は2ヶ月程度痛みを覚える方もいらっしゃいます。

また、インプラント治療時に「骨造成」という骨を作る処置を行った場合、傷口が大きくなったり治療時間も長くなるため、体への侵襲が大きくなり、腫れも伴い痛みの消失にも時間がかかる傾向にあります。

もし、インプラント治療が終了して、数年後に痛みを感じ始めた場合は注意が必要です。インプラントにはインプラント周囲炎という、天然歯でいう歯周病のような病気に罹患する可能性があります。

インプラント周囲炎は歯周病と同じく、痛みが出る頃にはかなり進行している可能性があり、最悪の場合インプラントを除去しなければいけません。

そうならないためにも、インプラント治療をした後はセルフケアをしっかり行ない、年に数回のメインテナンスに通いましょう。

インプラント周囲炎

インプラントを痛みなく終えたい方へ

痛みを抑えて治療をするために

インプラント治療時やその前後に痛みをできる限り抑えるためには、まずはお口を清潔にして治療に望む必要があります。

その上で、しっかり治療計画を立てて速やかに手術を終わらせることができれば、傷口も小さく侵襲も抑えることができます。また、現在では抜歯と同時にインプラントを埋入することで、より患者さんの体への負担を抑えることができるようなってきています。

また、治療後には歯科医師からの注意事項をしっかり守っていただくことが、痛みを抑える基本となります。

お酒やタバコは控える、傷口を清潔に保つ、シャワーの温度は熱くしないなど、これらの歯科医師からのアドバイスは痛みや腫れを抑えるためのヒントでもあります。

歯科医とのコミュニケーションシーン

担当医としっかりコミュニケーション

インプラント治療は、早くても2〜3ヶ月、長ければ半年程度を要する治療です。この間、もし痛みが出たり、不安なことがあれば、気兼ねなく担当医に伝えてください。

インプラント治療は難しい治療ではありませんが、外科処置を伴う以上、何らかのリスクを伴うのは当然です。日頃からしっかりと担当医とコミュニケーションを取り、何でも相談できる環境を整えておきましょう。

当院では、インプラントは無料相談を承っております。相談では、歯科医師がインプラント治療を任せるに足る人物かどうか、ぜひしっかり検討してみてください。

インプラント治療の痛みが気になっているようでしたら、お気軽にご相談にお越しください。

インプラント相談
この記事の編集・責任者は歯科医師の井津上卓也です。
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インプラント治療の痛みについて | 公開日: 2024/10/03 | 更新日: 2024/10/03 | by 明石アップル歯科

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