マウスピース部分矯正ってどんな歯並びが治る?

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マウスピース部分矯正ができる歯並びとは?

マウスピース部分矯正ってどんな治療?

マウスピース矯正の部分矯正は奥の歯以外の歯を動かして矯正する治療です。当院が取り扱うインビザラインGoでは前歯(1番)〜第二小臼歯(5番)を矯正用のマウスピースで歯を動かして矯正します。

マウスピースは事前に口腔内をiTeroという口腔内光学スキャナーで読み取り、3D治療計画ソフトで治療終了までの歯の動きを予測し作成します。作成されたマウスピースを決まった順番で1週間〜2週間ごとに交換していくことで治療が進行していきます。

透明なマウスピースなのでワイヤー矯正よりも目立たず、全体的に歯を動かす必要がなく前歯部のみ動かすので、費用も抑えられ、概ね4ヶ月から半年で治療が完了します。

近年多くのマウスピース矯正がありますが、アラインテクノロジー社(インビザライン)のマウスピース矯正は世界で1000万人を超える患者様が治療を受けられています。その蓄積されたデータを元に行われている3D治療計画は患者様も当日の口腔内光学スキャナーで治療後のシミュレーションを確認することができます。

多くの矯正医がマウスピース矯正で治療を行うことにより、ワイヤーによる矯正治療等の従来の矯正治療と比較しても軽度〜中等度の非抜歯矯正においてはマウスピースでの対応も有意差は認められなくなってきていることがわかっています。(※1)

※1)However, there was substantial consistency among studies that the Invisalign® system is a viable alternative to conventional orthodontic therapy in the correction of mild to moderate malocclusions in non-growing patients that do not require extraction. (Invisalign®システムは、抜歯を必要としない成長していない患者の軽度から中等度の不正咬合の矯正において、従来の歯科矯正治療の実行可能な代替手段であるという研究間で実質的な一貫性がありました)

マウスピース部分矯正はどんな歯並びにおすすめ?

マウスピース部分矯正におすすめの歯並びは、骨格的に問題がなく、奥歯の咬み合わせにも問題がなく、必要な前歯部だけを動かすことで治療が可能な下記のような審美を目的とした治療になります。

人それぞれお口の中の状態が違いますので全ての方が適応可能なものではありません。インビザラインGoが適応可能かどうか気になる場合は、お気軽にご相談ください。

ガタガタが気になる

前歯部の歯が重なり合ったりして、歯並びがデコボコした状態。「叢生」や「乱杭歯」と呼ばれ、見た目が気になる方だけではなく、清掃しづらいなどセルフケアに影響します。

隙間が気になる

前歯部の歯と歯の間に隙間がある「正中離開」という不正咬合。見た目を気にする方が多く、歯に食べ物が詰まったり、清掃しづらいなどセルフケアに影響する場合があります。

前歯が捻れている

前歯部の歯がねじれて生える「捻転歯」という状態。咀嚼に問題が生じ、うまく咬みきれず臼歯部に負担がかかる場合や、清掃しづらいなどセルフケアにも影響します。

矯正治療の後戻り

過去に矯正治療方の後戻り症例。矯正治療の後戻りはリテーナー(保定装置)をつけ忘れが多く、他にも歯周病ケアの怠りや舌癖、くいしばりなど様々な要因があります。

軽微な歯の移動にはインビザラインエクスプレス

上記インビザラインGoで治療可能なマウスピース部分矯正の中で、移動させる対象歯が1〜2歯のみであったり、以前歯列矯正したけど後戻りが気になり始めたなど、軽微な部分矯正にはインビザラインエクスプレスもご提案が可能です。

インビザラインエクスプレスは最大7枚のマウスピースで3~4ヶ月程度で治療が完了する短期間のマウスピース部分矯正です。また、インビザラインGoよりも費用が抑えられ、片側のみの部分矯正にも対応が可能な場合があります。

ただし、インビザラインGoよりも限定的な歯の軽微な移動にのみに適応が可能になります。ご自身の歯並びがインビザラインGoに適応するか、インビザラインエクスプレスが適応するか気になる方は歯科医師にご相談ください。

マウスピース矯正の比較

  インビザライン インビザラインGo インビザラインエクスプレス
対象 全体矯正 前歯部の部分矯正 軽微な部分矯正
治療期間 2年〜3年 6ヶ月程度 4ヶ月程度
マウスピース枚数 制限なし 最大20枚 最大7枚
費用(税込) 88万円〜(全顎) 44万円〜(全顎) 28.05万円〜(片顎)
32.7万円〜(全顎)

マウスピース部分矯正ができない症例

インビザラインGoの部分矯正は1番から5番までを動かす治療です。親知らずを省いて一番奥の歯とその隣の歯は動かしません。奥から2番目の第一大臼歯(6番)は永久歯の中で一番大きく、咬む力も一番強い歯で、「咬み合わせの鍵」と言われるお口の中の大黒柱になります。

インビザラインGoは部分矯正は大黒柱や他の奥歯がしっかり噛み合っており、歯を動かしても咬み合わせに問題が生じない場合のみ適応しますので、治療が可能な歯並びは限られます。同じような悩みでも、奥歯も一緒に矯正治療をしなければ咬み合わせのバランスが崩れてしまう場合は、マウスピース部分矯正では治療ができず全体的に歯を動かす矯正治療が必要になります。

部分矯正が可能かどうかは、レントゲンやiTeroという光学式口腔内スキャナーによるシミュレーションを行うことで診断が可能です。

マウスピース部分矯正のQ&A

Qマウスピースは1日何時間装着が必要ですか?
A20〜22時間を目安に装着が必要です。17時間を切ると次のマウスピースが合わなくなる可能性が高くなります。
Qマウスピースの取り外しは簡単ですか?
A歯にピッタリはまるように出来ていますので、多少の慣れとコツを掴む必要があります。お渡し時に当院で練習して頂きます。
Qマウスピース矯正とホワイトニングの両方を希望すると期間が長くなりますか?
Aマウスピース矯正中にホワイトニングをすることが可能ですので変わらない場合が多いです。ホワイトニングに適応した歯であれば、マウスピースにホワイトニングの薬剤を入れて矯正しながら歯を白くすることができます。
Q発音に影響しますか?
A数日で慣れる方が多いですが、話し方がこもった感じがするかもしれません。歯と歯の間に隙間がないため空気が抜けず、発音に影響が出る場合がございます。
Q痛みはありますか?
Aブラケット矯正よりは少ないと言われてますが、多少の圧迫痛や引っ張られる痛みが生じる場合があります。歯列矯正ですので歯を動かすことには違いはありませんので、それに伴い痛みが生じる場合があります。
Qどのような支払い方法がありますか?
Aマウスピース型矯正装置の治療費は一括・分割・カード支払い・デンタルローンなどがあります。無理のないお支払い方法を検討いただければ結構です。通常の矯正装置の場合、矯正の費用の他に1〜2ヶ月に1度の調整日に、5,000円(税込5,500円)の調整費が必要ですが、マウスピース型矯正装置の場合は基本的に調整費はありません。施術(アタッチメットを着ける際や再印象など)が必要な場合のみ3,000〜5,000円(税込3,300円〜5,500円)の費用をいただきます。
この記事の編集・責任者は歯科医師の井津上 卓也です。
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マウスピース部分矯正ってどんな歯並びが治る? | 公開日: 2022/02/24 | 更新日: 2022/02/24 | by 明石アップル歯科

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