近年、イビキや睡眠時無呼吸症候群による健康被害が注目されています。周りからイビキを指摘されて耳鼻科を受診する方もいますが、
イビキには、口の構造や機能も深く関わっています。まずは、私たち歯科医師に相談してみましょう。
イビキのメカニズム
睡眠中口呼吸をしていると、舌が喉に落ち込んで気道が塞がれ、空気が狭い気道を通るときに粘膜が振動してイビキが発生します。
イビキをかいている人は、十分に呼吸ができていないので眠りが浅く、睡眠不足に陥っています。
日中も眠気があり、集中力や記憶力が低下し、無気力になったりイライラしたりするようになります。
生命までもおびやかす睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、『一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる。
または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上起こる』という症状です。
睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続すると、血中酸素の不足や強い睡眠不足のストレス状態に陥ります。
イビキと口輪筋
口輪筋(唇の周りの筋肉)が弱くなると、舌を支える筋肉も弱くなって舌の沈下をもたらします。口輪筋の筋力低下は、肥満や加齢、赤ちゃんの時の授乳の影響などが考えられます。
イビキを指摘されている方は、口輪筋の筋力低下も疑ってみましょう。
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