歯に関する調査の結果

質問1：あなたは、１日に何回歯をみがきますか？

半数が1日2回、歯磨きをしているようです。男女で見ると、若干女性の方が歯磨きに対して意識が強いようです。磨かないという人もわずかながらおられるのが心配です。できれば1日3回、食事のたびにするのが理想です。残念ながら、1日1回しか出来ないという方でも、それなら夜寝る前の歯磨きだけは忘れないようにしましょう。寝ている間は、唾液の分泌が少なくなり、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなってしまいますので、寝る前の歯磨きはとても重要なのです。

質問3：歯を磨くときに使用している道具を教えてください。

やはり歯ブラシがもっともポピュラーのようです。電動歯ブラシは賛否両論ですが、まだまだ普及はしていないようですが、今は結構いいものが出ていますので、一度使ってみるのもいいかも知れません。
歯磨き粉に関しては、全体で50％と、一見低いような感じに見受けられますが、実は歯磨き粉は使用しないほうが良い場合もあります。歯磨き粉は、ミントの味や使用感によって「磨けた」と勘違いしてしまう場合があるからです。歯磨きで一番大切なのは、歯を磨いたという行為ではなく、歯の汚れや歯垢をしっかり清掃することです。
自分に合った道具で、自分が苦手な場所や、磨き残しのない方法をきちんと理解しておく必要があります。

質問5：あなたは、どのくらいの頻度で歯の定期健診を受けていますか？

2～3ヶ月に一度が5％ちょっとと、歯科医としては気になる数字です。できれば3～4ヶ月に一度で良いので定期的に検診を受けていただきたいというのが本音です。歯の先進国と言われるスウェーデンは、歯の定期検診率が9割にもなるそうです。アメリカでも約8割の方が定期検診を受けているといわれており、日本は長寿国と言われている割には歯の残存歯率が非常に低いのは、この定期検診の受診率の低さにあるのはいうまでもありません。お口の病気は、虫歯にしても歯周病にしても、なってしまうと自然に治癒することが難しいものです。
しかし、定期検診で悪くなる前に予防しておけば、いずれもかかりにくくなるのは確かです。お口の健康の一番の治療法は「予防」だということを踏まえて、定期検診で今ある歯をもっと大切にしていきましょう。