歯並びがキレイでも、口ゴボ(上顎前突)になることはあります。
口元がゴボッと前に出た状態のことを通称「口ゴボ」と呼びます。
口ゴボの原因は、歯・骨格・軟組織(皮膚や筋肉等)に何らかの問題があることです。この内、歯や骨格の問題で起こる口ゴボの一部は、歯列矯正によって改善できる見込みがあります。
しかし中には、正面からは見れば歯並びがキレイで、横から見れば口ゴボの方もいて、「矯正すべきかすべきでないか」悩ましいという意見もあります。
結論からいうと、口ゴボの原因が上顎前突であれば、不正咬合という悪い歯並びの一種ですので、可能であれば矯正すべきですが、その判断は個人の自由です。
ここでは、口ゴボだけど歯並びが良い人の原因や特徴、治療法を説明しますので、治療するかどうかの参考になさってください。
口ゴボとは口元が前に突出したように見える顔貌のことを言います。
口ゴボになるのは大きくわけて3つの原因があり、一つは歯が前に出ていることが原因、2つ目は骨格的に上顎が前に出ていることが原因、3つ目は軟組織という皮膚や筋肉、皮下組織の形成による問題です。
中でも歯が原因の口ゴボは、10人に一人が上顎前突(出っ歯)とも言われる日本人にとって、割合が多いと考えられます。
そして、口ゴボの原因である上顎(上下顎)前突という不正咬合は叢生という歯のガタガタを伴う場合と伴わない場合があります。
つまり、口ゴボの中には、口ゴボで歯並びが悪人もいれば、口ゴボだけど歯並びはいい人もいるということになります。
口ゴボだけど歯並びがいい人は、多くの場合「口唇圧」という唇が歯を抑える力が弱い場合に起こりやすくなります。口唇圧は唇が歯を内側に押し返す力となり、逆に舌圧という舌の圧力は歯を内側から外側に押し出す力をとなります。これらの軟組織の圧力によって、後天的に口ゴボになることがあります。
不正咬合の多くは、歯が並ぶスペースがないことで起こります。スペースがないところに歯を並べようとすると、叢生(ガチャ歯)のようにガタガタに生えたり、前に突出して扇のように広がって生えるために前歯が突出します。
そのため、口唇圧が強いと、前歯は前に出るのを抑えられるために前には飛び出ず、代わりにデコボコと生えることで歯のポジションを決定します。逆に口唇圧が強かったり舌圧が強いと、歯は前にでることで生え揃おうとします。
つまり口ゴボだけど歯並びがいい人は、口唇圧が弱いことが原因である可能性があります。
ご自身が口ゴボかどうか判断するには、Eラインという鼻先と顎の先端を結んだ線で確認することができます。
Eラインとは「エステティックライン」の略で、このEラインより上唇が4mm、下唇が2mm程度内側にあれば、理想的な美しい状態とされています。
逆に、Eラインより口唇がはみ出してしまった場合、口ゴボという顔貌である可能性があります。
もしご自身のEラインを確認したい場合は、スマホか何かでご自身の横顔を撮影し、鼻先と顎先を線で結んでみて下さい。
口ゴボの原因が、歯や骨格にある場合、不正咬合という悪い歯並びに分類されます。
不正咬合には上顎前突(口ゴボ・出っ歯)の他、下顎前突(受け口)や叢生(ガチャ歯)、開咬(ポカン口)など、様々な種類があり、その種類に応じて口や身体に与える影響は異なります。
口ゴボの原因である上顎前突という不正咬合は、前歯で食物を噛み切るのが苦手であったり、発音に影響が出たり、口が閉じないため口呼吸が状態化し、菌やウイルスが入りやすい状態になるなど、様々なリスクがあります。
また、その独特な見た目も気になる方が多く、見た目の問題は、口元を隠したり、人前で笑えなくなるなど、性格や人格にまで影響を及ぼすこともあります。そのため、可能であれば治したほうが良い場合が多いですが、歯の矯正は必ずしも治療をしないといけない病気ではありません。
その上、残念ながら現在の保険診療では不正咬合は病気とは認められていないため、一部を除いて治療に保険が適用されることはありません。そのため費用も高額になり、治療期間も長い治療ですので、気軽に始められるようなものではありません。
【詳細】口ゴボの治し方
マルチブラケットという装置を歯の表面に貼り付け、ワイヤーを通して歯を動かす治療です。
ブラケットを歯の裏側につけることで、目立たないというメリットもありますが、滑舌に影響が出やすい装置です。
ほぼ透明のマウスピースを歯に装着することで歯を動かす矯正装置です。
顎の骨を切る手術を伴う矯正治療です。また手術の前後にも矯正装置による矯正治療が必要になることが多いです。
口ゴボは不正咬合という悪い咬み合わせの分類の一つですが、病気でありません。そのため口ゴボを治すための矯正治療は保険治療の適用にはなりません。
公的保険の適用がない治療のことを「自由診療」といいますが、この自由診療に関しては、費用に決まりがありません。
そのため、費用は医院毎に異なります。矯正治療には難易度や装置によって費用が異なるため、50万円〜150万円と費用に幅がありますが、口ゴボの場合はよほどの軽度ではない限り、60万〜100万程度になることが多いです。
当院の場合、ワイヤー矯正の場合で70万円(税込77万円)〜、裏側矯正の場合で140万円(税込154万円)、マウスピース矯正の場合80万円(税込88万円)となります。
ただし、口ゴボの原因が骨格の問題で、重度の場合は外科矯正という手術を伴う矯正治療が必要になる場合があります。この場合「顎変形症」という診断が付けば、保険での治療が可能となり、手術は大学病院等の入院設備がある口腔外科にて行われ、矯正治療も顎診・矯診の申請がある定められた矯正歯科での治療となります。
矯正治療は一般的に治療期間は2〜3年になることが多いです。
しかし、口ゴボに限らず矯正治療というのは骨の硬さや歯が動くスピードが異なるため、治療期間は一概に言えません。それよりも早いケースもあれば遅くなるケースもあります。
一般的には、「歯が動く距離」が多ければ多いほど治療期間は長くなります。そのため、抜歯が必要な矯正などは歯が動く距離が長くなり、比較的治療期間が長くなります。
ただし、口ゴボであっても軽度の場合、部分的なマウスピース矯正で治ることもあります。部分矯正の場合、治療期間は半年〜1年程度になります。
自身の矯正治療がどの程度の期間で完了するのかは、検査をすることでおおよその予測は立てることができます。
上顎前突の治療の選択肢は、ワイヤー矯正・裏側矯正・マウスピース矯正などあらゆる選択肢から選ぶことができます。
ただし、その中でもワイヤー矯正が得意な症例、マウスピース矯正が苦手な症例など、装置毎に得意・不得意な咬み合わせもあります。
ですから、患者さんから希望があっても、お望みの装置では治療が難しかったり、仮に希望の装置での矯正が可能であっても、別の装置の方が半年〜1年程度治療期間が異なる場合もあります。
あなたにとって、どんな矯正方法がベストなのかは、歯科医師に相談の上ご検討下さい。
矯正治療には矯正治療代の他に、調整料という経過の観察やワイヤーを変えたり装置を入れ替える際にかかる費用をいただく場合があります。当院の場合も、調整料をいただくケースと、トータルフィーという調整料込みの費用の2つのプランがあります。
また、治療のオプションのようなもので、抜歯が必要な場合は別途抜歯代、矯正用アンカースクリューという小さなアンカーを顎に埋入する場合はその費用が別途かかることもあります。
このように、矯正治療は費用も期間も、実際には聞いてみなければわからない部分も多い治療です。ですから、当院では費用や期間があらかじめわかるよう、矯正無料相談をご用意しています。
口ゴボでお悩みの方、口ゴボだけど歯並びが良いので矯正するか迷っているという方、よろしければ矯正無料相談をご利用下さい。
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