口ゴボとは、歯の前突が原因で口元がモコッと前に飛び出したような状態のお口の事を言います。前に突出した歯を覆うため、鼻の下が長く見えたり、横から見ると鼻先と口元がほぼ同じぐらいの位置になるほど、飛び出している場合もあります。
口元が出ているからと言って、命に関わるようなことはありませんし、それにより必ず何らかの治療が必要な「病気」ではありませんが、口ゴボの方にとってはその容姿をコンプレックスに感じる方はたくさんおられます。
口ゴボの方は、Eラインという鼻先と顎の先を結ぶ線の内側に口先がある状態が美しいとされるの対し、口ゴボの場合、必ずと言っていいほど口先はこのEラインの外に飛び出してしまいます。
口ゴボの原因は、前述したとおり歯の前突によるものです。歯の前突には「上顎前突」「下顎前突」「上下顎前突」がありますが、この内口ゴボになりやすいのは上顎前突と上下顎前突の2つの不正咬合です。
これらの不正咬合になる原因は、先天的な原因と後天的な要因があります。
遺伝
骨格の問題
習癖
(おしゃぶり・指しゃぶり・舌癖・口呼吸等)
先天的な要因は予防することはできませんが、治療は可能です。後天的な要因は成長の過程で改善・修正することで、前突を食い止めることもできます。
口ゴボは悪い咬み合わせが主な原因です。そのため、咀嚼や発音に影響したり、口呼吸になることから口腔内に菌が入りやいため風邪をひきやすくなったり、前歯を打ちやすく損傷するリスクが高い、むし歯や歯周病のリスクが高くなることも考えられます。
しかし、最も大きなデメリットは見た目の問題で、口ゴボで悩まれる方は幼少期などから、口ゴボが原因でからかわれたりしたというお話を伺うことも多くあります。
見た目のコンプレックスは精神衛生上決して良いものではなく、それが原因でふさぎがちになったり、人前でうまく笑えなくなる方もおらます。
「口ゴボを自力で治す方法」などをネットやSNSで検索すると、色んな記事や動画がヒットします。これらの全てが効果がないとは言いませんが、口ゴボが歯並びや骨格の問題である場合、自力で治すことは不可能に近いと思っていただいた方が良いと思います。
ただし、軟組織(唇や皮膚)が原因の口ゴボの場合、効果が得られる物もあるかもしれません。ただし、これらの方法はいずれも医学的な根拠がない物が多く、仮に歯やお口・体の健康に害をなす場合においても自己責任になりますので注意が必要です。
自力で治る可能性があるなら試してみたいというお気持ちは十分理解できますが、自力で治す方法が効果がなかった場合、リスクだけが残ることになるので注意が必要です。
口ゴボを自力で治す方法は効果有り?
ほとんどの口ゴボの治療は歯列矯正が効果的です。前突を治療することで口元の突出がなくなり、コンプレックスを改善できます。理想的なEラインを作り出すことも可能です。ただし中には外科矯正といって、顎の骨を切る手術が必要な方もおられます。
その他の方法として、美容整形なども考えられますが、その場合執刀医がどの程度咬み合わせのことを理解しているかが問題となることや、副作用や後遺症のリスクもあります。また、手術は全身麻酔下で行われることが多いため、治療の経過を知ることができません。終わった後に、「こんなはずではなかった」という結果になったという事例はいくつもあります。治療前に、しっかり治療計画を相談し、リスクやデメリットを理解して臨む必要があります。
もし手術なしで治療ができるのであれば、期間はかかっても経過を見ながら治療を進められる矯正治療の方が、リスクも低く、状態を確認しながら治療を進めることができるというメリットがあります。
歯列矯正で「ブサイクになった」と後悔しないために
口ゴボの原因である歯の前突を矯正するためには、その前突の状態によって治療法は異なってきます。前突になる原因としては、骨格的な問題や、歯が大きい・顎が小さいなどの原因で歯が並びきらず、前に飛び出すことで前突になってしまう場合などがあります。
歯が並ぶスペースがない場合は、そのスペースを作ってあげる必要がありますし、後ろに送ることで改善できることもあります。
ご自身の場合、どんな治療が適切なのか、抜歯が必要なのか等は、矯正医の診断を受ける必要があります。
歯を抜いて、スペースを確保することで前歯を引っ込めながら並べます。
歯を薄く削り、隙間を作ることで前歯を引っ込めながら並べます。
歯を全体的に後ろに送ることで前突を解消します。
顎を広げてスペースを作ることで前歯を引っ込めながら並べます。
歯列矯正と一口にいっても、現在では多くの装置で治療が可能となっています。
それぞれにメリットやデメリット、特徴があり、治療中の使用感や痛みの問題、治療期間や通院回数などが異なりますので、ご自身の生活に合った装置を、歯科医師から提案された装置の中から選んで頂いての治療が可能です。
装置は、全てが適応可能なものではありませんので、まずは診断を受け、どの装置による治療が可能かを矯正と相談の上決めましょう。
ほぼ透明の取り外し可能な矯正装置。数年前までは前突の治療は得意としていませんでしたが、近年は抜歯矯正にも対応できるようになり、適応症例が増えてきています。
マルチブラケットという小さな装置を歯の表面に貼り付け、ワイヤーを通して歯を引っ張ることで歯を動かす矯正装置。一般的で最も症例数の多い矯正装置です。
マルチブラケットを歯の裏側に貼り付けることで、矯正中の見た目が気にならない装置です。ただし、発音・滑舌に影響することもあります。
顎の成長を促し、顎を広げて歯を並べるお子様向けの矯正です。中には2期矯正と言って大人になってからも矯正が必要になることもありますが、骨格を変えられる数少ない治療法です。
Before
After
治療の内容 | マルチブラケットと矯正用ミニインプラント4本による歯列矯正。 |
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期間・回数 | 4年3ヶ月・33回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療:マルチブラケット(クリア)+矯正用ミニインプラント✕4本 総額 920,000円(税込1,012,000円)(調整料28回分含む) |
リスク・副作用 |
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口ゴボを治すには「歯科治療」か「美容整形」が主な選択肢となります。
口ゴボでお悩みの方にとってみれば「結局の所自分の場合は矯正がいいの?整形になるの?」というところでお悩みの方も多いと思います。相談に行きたいけど、そもそもどこに相談行けば良いのかわからない、行ったら治療をしなければならないと思うとなかなか行けないという方も多いのではないでしょうか?
矯正をやっている歯科の多くには、「セファロレントゲン」といって、骨格を見るレントゲンを導入しているところがほとんどです。ですから、それを見れば口元や歯並びを治せばどの程度口元が改善するのか、ある程度分かることができます。もし、口元の見た目でお悩みでしたら、まずは歯科に相談で間違いはないとお思います。
少なくとも、当院やアップル歯科のグループであれば、「治療する・しない」をカウンセリングをしてしっかり説明を受けた上で検討でき、納得してから治療を始めることができます。もし、口ゴボや歯の見た目でお悩みなら、お気軽にご相談にお越し下さい。
矯正カウンセリングについて
明石アップル歯科 歯科医師
口ゴボは、その特徴的な見た目から、お悩みの方も多い顔貌です。その原因となる不正咬合の上顎前突(上下顎前突)は、実は日本人に多い咬み合わせで、10人に1人以上いると言われています。
歯列矯正をすることで、多くの口ゴボ顔貌は改善することができます。それでも、「矯正」となると治療期間の長さや費用の問題、周りからの目が気になって、なかなか踏み出せない人も多いうようです。
しかし、歯列矯正というのは不正咬合の治療です。悪いところを治すのに、周りの目を気にする必要もなければ、費用をかけることに後ろめたさを感じる必要など一切ありません。口ゴボでお悩みでしたら、まずは相談だけでもお越しください。
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